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侑李side
外出を終え、部屋に戻ると院内学級で待ってるっていう山ちゃんのメモが残されてた。
きっと寂しかったんだろうねって裕翔と顔を見合わせて笑って、準備をしてから院内学級に向かった。
裕翔「山ちゃん〜きたよ〜！」
侑李「今日は外行ってきたよ！」
僕は今、教室に入るやいなや山ちゃんに抱きついてお話を聞いてもらってる。
勉強ができないときは「山ちゃんなんてきらいだ！」なんてべそかきながら当たっちゃうけどほんとは大好きなの。
涼介「相当楽しかったみたいでよかったよ。じゃあ外にも行ってきたみたいだし、理科でお花の作りについてお勉強しようか！」
侑李「こーんなにおっきいひまわりあったの！」
まだまだ話したいことがいっぱいあるのに、山ちゃんは俺の頭を撫でてから
涼介「じゃあ教科書とプリント持ってくるわ」
って言って教材室に行ってしまった。
山ちゃんの手はいつでも僕を安心させてくれる。
早く山ちゃん帰ってこないかな〜なんて考えていると
裕翔「ねぇ侑李。この絵って山ちゃん？」
と1枚のキャンバスを棚の間から出した。
侑李「ああ！ほんとだ。この赤い目は山ちゃんだけだね。」
その絵は本当に綺麗で、少し幼い山ちゃんがキャンバスの中で笑ってた。
侑李「………山ちゃんそっくりだほんと。綺麗。」
その絵に2人で見ほれてたら奥の教材室から山ちゃんが帰ってきた。
涼介 「席つけよ〜！」
俺たちの手の中にあるキャンバスを見た瞬間、山ちゃんの目の色が変わった。
涼介「………それはだめっ！！！」
俺たちから強引にキャンバスを奪い取り、抱きしめて荒く息をする山ちゃん。
いつも優しい山ちゃんのそんな怖い顔を見たのは初めてだった。
ついにはぺたりと座り込んでしまったので、僕はナースコールを鳴らした。
裕翔「山ちゃん、ごめんね俺たち、勝手に……」
裕翔は背中をさすろうとしたけど、山ちゃんによって振り払われて尻餅をついてしまっていた。
怖い顔の山ちゃんは必死に必死に
涼介「大ちゃん………大ちゃん」
その名前だけを呼び続けていた。
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凪(プロフ) - まちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます！はじまりのメロディ読ませて頂いているのでコメント頂けて光栄です、、！ (2020年1月25日 18時) (
レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - ヒカリを読んで、0or50も読んで、最後に目頭が熱くなりました。明日読んだら…泣いちゃうかな。笑い これからも頑張ってください! (2020年1月21日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - ありやまの時のヒカリから見ていましたがすごい感動しました！友達の大切さもわかります！この小説も前作もとても素敵なお話でした！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: a73d88ca23 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - なつめろさん» そのような感想を持っていただけて本当に嬉しいです、！ありがとうございます。 (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 僕としーちゃんさん» 嬉しい感想ありがとうございます！次も頑張ります、、！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2019年7月16日 12時
