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裕翔side
侑李「元気になったら何がしたい？」
そう聞いた侑李の瞳はまっすぐ空を見つめている。
裕翔「んー。好きなものを好きなだけたべて、思い切り走ってみたいかな。」
裕翔「……侑李は？」
侑李「……俺は、普通になれればそれでいい。みんなと同じ生活がしてみたい。………裕翔と。」
最後の一言に間があったのは、きっと叶わないことであるから。
侑李「ねぇいつもの指切りしよう？定期的にやらないと約束が薄れちゃう気がして。」
俺たちの�猝鸞��� 。
一緒に生きることを許されない俺たちの。
自己暗示をかける為の約束_________.
この約束が交わされたのは俺たちが8歳の時の夏。
その日も今日みたいに暑かった。
その日は朝から、ひかに呼び出された俺と侑李。
いつになく真剣なひかの前に並んで座って話を聞いたのを今でも覚えている。
光「もうお前たちも、わかる年だと思うから言おうと思う。良く聞いてな？」
それから、俺たちの病気を治すには他の人の心臓を体の中に取り込まないといけないということ。
その心臓を得るのはとても困難なことであるということ。
_____その心臓が得られるのは俺と侑李のうち、どちらか1人だけの可能性が高く、2人共が移植を受けられるのはほぼ奇跡に近い。そして2人共が移殖を受けられない可能性も十分にあること。
移殖が間に合わなければ、�犹爐稔瓩海函�
それが初めて俺たちが0%と50%を突きつけられた瞬間だった。
ひかの話が終わって2人で部屋を出ると沈黙が訪れた。
その沈黙を破ったのは紛れもなく侑李で。
侑李「ねぇ裕翔。約束しよう。」
裕翔「ん？何を？」
侑李「どっちが心臓もらっても恨みっこなしだからな！！」
侑李は目を細めていつもみたいに笑った。
美しい笑顔だった。
そうして俺たちは気がつけばこの約束を不安になるたび確かめ、小指を絡めあった。
侑李「ほら裕翔。俺たちの約束確かめよう。」
そうして今日も青空の下、声を揃え、小指を絡めて言う。
『どっちが心臓もらっても恨みっこなし！！』
2人だけの中庭、青空の下に、俺たちの約束がこだました。
・
順位更新ありがとうございます！！
嬉しい限りです。
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凪(プロフ) - まちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます！はじまりのメロディ読ませて頂いているのでコメント頂けて光栄です、、！ (2020年1月25日 18時) (
レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - ヒカリを読んで、0or50も読んで、最後に目頭が熱くなりました。明日読んだら…泣いちゃうかな。笑い これからも頑張ってください! (2020年1月21日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - ありやまの時のヒカリから見ていましたがすごい感動しました！友達の大切さもわかります！この小説も前作もとても素敵なお話でした！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: a73d88ca23 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - なつめろさん» そのような感想を持っていただけて本当に嬉しいです、！ありがとうございます。 (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 僕としーちゃんさん» 嬉しい感想ありがとうございます！次も頑張ります、、！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2019年7月16日 12時
