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裕翔side
ひかに手を引かれて長い廊下を歩き続けた。
少なくなっていく物音に不安を感じて、すこし手を強く握った。
侑李に会いたい気持ちは半分くらいだった。
実を言うと半分は会うのが怖い。
弱った侑李を目の当たりにするのが。
俺から遠くに行っちゃうみたいで嫌だ。
ひかの足が止まって、顔を上げるとガラス張りのお部屋。
光「ほらあそこ侑李いるよ。」
ひかが指差した方には、周りにたくさん機械がついた侑李。
小さな体がいつもよりも小さくみえる。
光「侑李も頑張ってるから、裕翔も頑張らなきゃな？強いもんな。」
違うよ。ひか。俺は強くなんかない。
侑李が隣にいなきゃ、いつもは楽しい中庭も。大好きな山ちゃんの授業だって。何もかもつまらないんだ。
怖くて怖くて逃げ出したくなる。
甘えんぼな侑李よ面倒を見てやることで俺の精神は保たれていて、それがないと生きてる意味を考えたりもしてしまう。
裕翔「………んんっうぇぇん、ふぇっ」
俺の足元にポロポロと感情の粒が落ちた。
おかしいな。いつもは泣いたりしないのに。
光「……泣け。気がすむまで。」
ひかが屈んでからぎゅっと抱きしめてくれた。
ぽかぽかな体温が俺の心を溶かして、また涙が溢れる。
昔から侑李の方が体が弱くて、1人残されることが多かった俺でもこの辛さには慣れっこない。
ひかの白衣をぎゅっと掴んで、大きな懐に身を任せた。
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凪(プロフ) - まちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます！はじまりのメロディ読ませて頂いているのでコメント頂けて光栄です、、！ (2020年1月25日 18時) (
レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - ヒカリを読んで、0or50も読んで、最後に目頭が熱くなりました。明日読んだら…泣いちゃうかな。笑い これからも頑張ってください! (2020年1月21日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - ありやまの時のヒカリから見ていましたがすごい感動しました！友達の大切さもわかります！この小説も前作もとても素敵なお話でした！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: a73d88ca23 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - なつめろさん» そのような感想を持っていただけて本当に嬉しいです、！ありがとうございます。 (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 僕としーちゃんさん» 嬉しい感想ありがとうございます！次も頑張ります、、！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2019年7月16日 12時
