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裕翔side
裕翔「おいっ！侑李起きろよ！今日すっげぇ晴れてるぞ！」
ベッドの上で寝ぼけながら目をこするのは、俺の相棒、侑李。
侑李「ん〜。晴れてたって僕たちには関係ないでしょうが。」
確かにそうだ。俺たちが外に出られるのは1年で片手に収まりきるほど。
裕翔「散歩いこ。ほら立って。」
俺のパジャマの裾を寝ぼけ眼で探り、きゅっとつまんでくる侑李。
侑李と俺は同じ病気だけど、侑李の方が成長が遅い。
俺より15cm背の低い侑李は男の子だけどとっても可愛い顔立ちとサイズ感でいつでも先生たちを魅了。
侑李が甘えようもんならそりゃもうみんなデレデレで。
俺たちの命を繋ぐ点滴が、朝の病院に似つかわしくない音を立てる。
その音に気がついた看護師さんが声をかけてくれる。
看護師1「あら、でこぼこコンビおはよう」
看護師2「侑李くんはまだおねむかな？」
看護師3「光先生の朝の回診までにはちゃんと部屋に入るのよ？」
眠い侑李が一言も返事をできない代わりに、俺が看護師さんと会話をする。
裕翔「ほらっ侑李。目、開けて。今日は鳥が遊びに来てるぞ。」
一面ガラス張りの廊下。
そのガラスからは病院の中庭が一望できて、季節によって移り変わる花たちを見て俺たちは目を覚ます。
侑李「あ。ほんとだぁ。」
まだ少し喋り方がほわほわの侑李は俺のズボンの裾を掴むのをやめてガラスにピタッとくっついた。
侑李「裕翔みて。かわいいね。」
「裕翔。僕たち、次はいつお外にでれるの？」
裕翔「んー、いつだろうな。すぐだといいけど、」
「さっ、8時になる。またひかにおこられちゃうから戻ろうか。」
侑李「うん！」
これが俺たちの日常。
俺の隣には侑李がいて。
侑李の隣には俺がいる。
ずっとこうして2人で歩んできた。
まずは、俺たちがいかに運命的な出会いをしたか。
みんなにお話しようかな。
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凪(プロフ) - まちゃさん» 嬉しい感想ありがとうございます！はじまりのメロディ読ませて頂いているのでコメント頂けて光栄です、、！ (2020年1月25日 18時) (
レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
はっちゃん - ヒカリを読んで、0or50も読んで、最後に目頭が熱くなりました。明日読んだら…泣いちゃうかな。笑い これからも頑張ってください! (2020年1月21日 20時) (レス) id: 0d57913dc4 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - ありやまの時のヒカリから見ていましたがすごい感動しました！友達の大切さもわかります！この小説も前作もとても素敵なお話でした！ (2020年1月17日 21時) (レス) id: a73d88ca23 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - なつめろさん» そのような感想を持っていただけて本当に嬉しいです、！ありがとうございます。 (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 僕としーちゃんさん» 嬉しい感想ありがとうございます！次も頑張ります、、！ (2020年1月10日 23時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2019年7月16日 12時
