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裕翔side


大貴「あー!ちゃん!おそいよ!だいちゃんの方がドリル進んじゃったもん、ごほうびしーる、ちゃんはもらえないってことだよ!」



慧「……ぅ゛う゛…」



慧くんが教室に入ったら、すぐさま始まる大貴くんのマシンガントーク。慧くんのことを1時間目の時からずーっと待ってたから話したいことがいっぱいあるみたい。



大きな声と流れていく言葉は今の慧くんにはやっぱり大ダメージ。耳を塞いで唸ってる。



裕翔「大貴くん、また声が大きくなってるよ。今日慧くんあまり元気じゃないから1の声で優しくね。」



大貴「え!!なんで!なんで、ちゃん元気ないの!?あ、そうだ、元気がない時はこうちゃんがね…」



慧「……ぅ゛ーーーっ!!!」



大貴「ダメなんだよ、ひとのお話は最後まで聞くの!こうちゃんが言ってた!」



大貴くんの慧くん愛が強いからこその行為だってことは俺も分かっている。それと同時に今の大貴くんのお話タイムは慧くんが耐え難い状況であることも。



裕翔「少し、お部屋移動します。大貴くんのこと、よろしくお願いします。」



「了解です。大貴くーん、お話の続き先生がききたいな?」



大貴「ほんと!?あのね、こうちゃんがね、」



補助の先生に一声かけると快く対応してくれた。俺は呼吸が荒くなりつつある慧くんを別の部屋に誘導。



向かったのはパニックになってしまった生徒や具合が優れない生徒が落ち着くための静かなお部屋。



そこについた途端崩れ落ちて泣き始めるから、相当不快だったんだね。でも、大貴くんのために堪えてたんだ。



慧「……うぁあ゛ぁあ゛っ、…んぐっ、」



裕翔「噛まないよ、大丈夫大丈夫。マットのところにごろんしてみよっか。」



気持ちを言葉で消化できない慧くん。きっと今溜め込んだもやもやが体内に満杯になって苦しいんだと思う。夜も深く眠れていないようだし、とりあえず辛そうな慧くんを簡易マットに寝かせる。



栗色の髪を撫でると少しだけ泣き声が小さくなった。




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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 病系 , 伊野尾慧
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作者名:あむ | 作成日時:2021年10月29日 16時

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