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7 __ 食べる ページ28
大貴side
職場の人たちに病を打ち明けて、受け入れてもらってからは父さんの調子はすこぶるよかった。
この病気は気の持ちようでいくらでも変わっていくのかもしれない、と僅かながらに希望を見出していた。
それは俺だけでなく、父さんも。
父さんが本当に恐れていたのは、病気ではなく、病気と1人で闘うことだったんだと思う。
不安そうにカレンダーを確認しながらも、表情の奥の奥には、仕事に対する熱をひしひしと感じ、送り出すのも苦じゃなくなった。
毎日、夜になると漠然とこれからのことを考える時間が増える。
ネットの閲覧履歴には、父さんの病名がずらりと並んで気がつけば夜は深まっている。
スクロールするたびに、波のように自らの胸で音を立てる不安。
例外なんて作り出すのは難しいと分かっていながら。父さんを、俺の特別な父さんを。
その他大勢に消化するなんて、できなかったんだ。
迫り来る現実と淡い期待の狭間で揺れる俺は、まだ父からも、病からも目を背けていた。
向き合ってるフリをしていた。
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朝光 - 初コメ失礼致します！群青のパスワードをお教えして頂きたいのですがよろしいでしょうか？ (2022年3月7日 23時) (
レス) id: 13ebdf4ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年9月30日 15時
