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・ ページ25
宏太side
宏太「認知症って……」
慧「……ぅぐっ、……ぅっ、…」
度重なるらしくないミス、デスクに増えた付箋、優れない顔色。
しん、とした暗い夜道で伊野尾がしゃくり上げて泣く声だけが響く。
最近の事を思い出しては、伊野尾が打ち明けたものにそっと当てはめていった。
どれもこれも、綺麗にはまった。
病気と隣り合わせでも、伊野尾は会社の為に尽くそうとあれこれ試して、自分で居場所を掴み取ろうとしてくれていた。
それなのに俺は、あの一瞬で伊野尾の努力を粉々に砕き、彼の居場所を奪ってしまった。
宏太「伊野尾、聞いて。」
慧「……なんにも言わないで、もういいから、ひとりにしてよぉっ、」
宏太「……伊野尾、ごめんな。気がついてやれないで。」
ずっと怖かったろ、誰にも言えず1人きりで。
伊野尾がこの場所を選んでくれたのなら、俺はまだ彼を手放す気にはなれない。
だから、一緒に背負わせてくれないか？
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朝光 - 初コメ失礼致します！群青のパスワードをお教えして頂きたいのですがよろしいでしょうか？ (2022年3月7日 23時) (
レス) id: 13ebdf4ed8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年9月30日 15時
