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光side
宏太「…ごめん、今日だけだから頼むよ。」
光「なんで俺が、」
翌朝リビングに降りていくと、慌てた様子の父親。
こちらのことなど気にせず、スプーンを振り回している弟。
宏太「急遽呼ばれちゃったからさ、こればっかりは仕方なくて…本当ごめん。」
光「…わかったよ。送ってけばいいんでしょ。」
俺が通う普通級と慧が通う支援級は渡り廊下1つで行き来できる。
いつもは俺が避けているので、登校も下校も別々で父が弟の送り迎えをしていた。
けれど今日はどうしても俺に送っていって欲しいと言う。
光「…遅れるんだけど。」
慧「ぁうあ〜、ん〜」
こいつと歩くといつもの通学路が2倍…いや3倍になる。冗談抜きで。
光「…ぁあ、もう！」
道の途中で立ったり座ったりを繰り返す弟にイラついて、たまらず腕を掴んで引っ張った。
こいつ、こんな細いんだ。
ぐいっと立たせ、力任せに腕を引いた。
慧「……んふー、ぅー、」
光「…そこ喜ぶとこじゃないだろ。」
俺に手を引かれて、ぺたんぺたんと足をつくように歩く弟。
ちょっとした嫌がらせのつもりだったのに、慧は楽しそうな声をあげた。
〈あら、慧くん今日は光くんと一緒なの？よかったねえ、朝からご機嫌さんじゃない。〉
光「んじゃ、よろしくお願いします。また帰り来るんで。」
〈はーい。お預かりします。光くんもいってらっしゃい。〉
支援級の昇降口で担任の先生に慧を預ける。
〈だめよ、慧くんついていかないよ。〉
慧「…ぁあーっ」
後追いなんてしてんじゃねぇよ。
……先生困らせんなよ。
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のぞみん - リクエストいいですか？7が患者でBESTが医者役、知念君が抗がん剤で苦しむみたいなのがいいです。無理言ってすみません。これからも応援してます。 (2022年8月1日 3時) (
レス) id: e9f6dca195 (このIDを非表示/違反報告)
あむ(プロフ) - nanaさん» お返事遅くなってしまってごめんなさい🙇♀️ご愛読ありがとうございます☺️とても嬉しいです…！これからも是非よろしくお願い致します。 (2022年2月9日 20時) (レス) @page21 id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
nana - あむさんの小説、全て読みました。表現が大好きで何回も読んでいます。これからも応援しています (2021年12月14日 17時) (レス) @page18 id: 01909af102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年9月24日 16時
