検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:85,794 hit

ページ49

侑李side


〈慧もさっきからそわそわしてた。早く行ってあげて?〉



僕は涙を拭って立ち上がり、リビングのソファでせわしなく揺れるにーちゃんの元へと歩いて行った。



侑李「…にーちゃん、」



僕が近くまで行くとすぐに、すくっと立ち上がって僕の事をうるうるな瞳で見つめた。



慧「……んーっ、んー、…んー」



侑李「にーちゃん、ごめんね。……ごめんなさい、」



信じてあげられなくて、力任せに八つ当たりして、にーちゃんの優しさを拒んで、…ごめんなさい。




〈侑李は慧に八つ当たりしたのが良くなかったね。伝えようとしなきゃ相手には、伝わらないよ。〉



〈慧は、侑李の手を離してふらふら行ったのが良くなかったね。危ないからしっかりついて行かなきゃダメよ。分かってるよね?慧。〉



侑李「…うん。」



にーちゃんは2回手をぱちぱちと叩いた。



「わかったよ」のサイン。



〈うん、じゃあもう仲直り!さ!2人で仲良くお風呂入っといで!!〉



侑李「ごめんね、にーちゃん。お風呂遅れて。待っててくれてありがとう。」



慧「んぅ、……ぁ、…ぁ」




成長しても、出来ることが増えてもにーちゃんはずっと僕のにーちゃんだ。



にーちゃんが僕にしか見せてくれない顔。



侑李「にーちゃん、こっち向いて。」



慧「……?」



お風呂前、フィギュア入りのバスボムを吟味してる顔。



ニヤニヤしてて、結構レア。






「るりいろ」/ end




続編公開のお知らせ→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (109 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
267人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 病系 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あむ | 作成日時:2021年9月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。