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侑李side
侑李「にーちゃん、暑いね。アイスでも食べよっか?」
本日の気温30度。
公園に停められたキッチンカーの誘惑に負けた僕は無意識のうちに、にーちゃんの手を引いてメニューの前まで歩いてきていた。
侑李「にーちゃんはどれがいい?」
ダメ元で聞いたけど。あれ、珍しい。指さした。
てかにーちゃん、指さしできたっけ。放デイで教えてもらったのかな?それともたまたま?笑
にーちゃんが選んだのは、ラムネ味のソフトクリーム。
青がかったクリームは、今日の空の色と全く同じ色だった。
さっき僕が問いたかったこと、あながち間違いじゃなかったのかも、なんてね。
ベンチに向かい合わせで座る。
僕は、ソフトクリームのフレーバーにしては珍しいさくらんぼをチョイスした。薄くピンクがかったクリームは、この前にーちゃんと見にきた桜に似ている。
侑李「ははっ、おいしい?口のまわり、すごいや。」
よっぽど、暑かったのかな。ソフトクリームの冷たさが心地よかったのか、無我夢中で頬張るにーちゃんの口の周りにはお髭ができてた。
そんなにーちゃんの顔を写真に収めてみたりして。
僕も食べ終えてから、口を拭ってあげた。
されるがままだったけど、少し嫌そうな顔をしたにーちゃんは、やっぱり可愛かった。
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作者名:あむ | 作成日時:2021年9月1日 13時