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裕翔side
でもそんな平和な雰囲気も長くは続かず。
大貴「あー!!バッタ!!」
花壇の所に急に現れたバッタに興奮した大貴くんが今日1番の大声を出した。
慧「…っ!!!…ん゛ぅ〜、……んーっ、!」
耳を塞ぎながら大貴くんの事をぐっと腕で遠ざけた。
やめて、が言えない慧くんの精一杯の抵抗だ。
裕翔「…ストップ、」
流石に割って入ろうとしたが、遅かったらしい。
大貴「なにそれ、いじわる!!いじわる!!」
裕翔「大貴くん、落ち着いて。慧くんびっくりしちゃったんだ。大きい声は苦手だよ。」
大貴「んー!!」
大貴くんの大きな声に気がついてこちらに来てくれた他の先生に慧くんを任せて、僕と大貴くんはとりあえず教室に戻ることに。
裕翔「大貴くん、慧くんと仲良くしたいと思ってくれるのは先生凄く嬉しい。でも、大貴くんも耳元で大きな声で叫ばれたら嫌だなって思うよね。」
大貴「…んー、」
裕翔「そうだ、大貴くん去年運動会のよーいどんのピストル怖かったでしょう?」
大貴「あー!大ちゃんあれきらい!こわい!」
裕翔「それと同じ。慧くんは、少し大きな音でもピストルみたいに聞こえちゃう。だから気をつけてお話してあげよう?」
大貴「そっか、…ピストルはこわいもんね、ばーんってなるよね、」
「大ちゃん、ごめんねする。」
裕翔「うん。そうだね。ありがとう。」
伝えるときは、目を見て。
そうしたら、この子達も心の扉を開いてくれる。
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作者名:あむ | 作成日時:2021年9月1日 13時