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裕翔side
裕翔「よし、お疲れ様皆。休み時間だよ。」
1コマ40分の授業を終えて、やっとのことでお楽しみの休み時間。
外に出て体を動かして遊ぶ子も居れば、中でお絵描きをしたり軽く睡眠を取る子もいる。
慧くんは席を立ったから、今日は昆虫観察かな?
大貴「どこいくのー?」
慧「………。」
大貴「ねぇ知ってる?このうた、ぼくすきなの。きーら、きーらひーかーるー、って。これねこうちゃんが僕にうたってくれるよ。あ、こうちゃんは僕のおにいちゃん!」
おしゃべりな大貴くんとおはなしが苦手な慧くん。
大貴くんは話があちらこちらに飛ぶから、いつも相槌には苦労するんだけど、慧くんはうまーくかわしてる。
玄関を出たところにある花壇にはいつも虫がいて、慧くんのお気に入りの場所。
そこに向かっていく慧くんの横をお喋りしながらついていく大貴くん。
大貴「きーらーきーらーひーかるー、おそらのほしよー、」
じっと花壇を眺める慧くんの横で、必死にお歌を披露している大貴くんを見ていたら、なんだか少しくすっと笑える。
慧くんも普段は1人の弟を持つお兄ちゃんだ。
大きな声にたまに驚きつつも、なんだかんだ大貴くんを側に居させてあげている慧くん。そこに彼の成長を感じた。
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作者名:あむ | 作成日時:2021年9月1日 13時