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慧side
お風呂を上がってからまたしばらく、ひとり遊びに没頭していたりょうちゃんだけど今日は泣いた事もあっていつもより眠そう。
さっきから目をくしくしと擦っているからそろそろ限界かなぁ。
慧「りょうちゃん、おやすみしよっか。」
俺が声をかけると、相当眠かったのか自ら寝室へと一直線。
ぽふんとベッドに横になったりょうちゃんの隣に添い寝をする形で寄り添う。
最近は寝かしつけも大貴の役目だったから、こうやって2人で寝るのも凄く久しぶりだ。
慧「りょうちゃん、おやすみ。」
布団を肩まで上げてあげて、電気を消そうとしたのだけど。
涼介「あーーっ、……」
りょうちゃんは起き上がって、小さく声を漏らす。
慧「…ん？なになに？もうおやすみだよ。ほらしっかりお布団かぶってー、」
俺が説明しても、イヤイヤって言うみたいに首を振っている。
あんなに眠がっていたのに、どうしてだろう。
ルーティーン通りにこなしたはずなのに何か間違っていたかな。
抜かした事があるんじゃないかと考え込んでいると、俺の腕をりょうちゃんががしっと掴む。
慧「…えっ、」
すると、自分の頭にすーっとそのまま持っていった。
涼介「……んー、っ、…ととー、」
そのまま自分の頭に俺の手を押しつけて上目遣い。
……こっ、これは。
慧「りょうちゃん、もしかして撫でて欲しいの？」
俺が恐る恐る手をりょうちゃんの頭の上で動かすと、満足そうに笑って俺の腕からも手が離れた。
慧「……りょうちゃん。」
りょうちゃんは感覚過敏から、お兄ちゃん以外に触れられることは大の苦手。
クレーンと言われるこの行動を取ったのも、自閉症と診断されて初めてのこと。
慧「そっか。…りょうちゃん、ありがとう。」
不安だった2人きりのお留守番。
また大貴に負けてる所を再確認するんじゃないかなって怖かったけど。
全然そんなことなかった。りょうちゃんはちゃんと分かってくれてたんだね。
慧「とと、これからも頑張るね。」
眠りについた愛しい息子にそっとおやすみのキスを落とした。
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「ふたりぼっち」/ end
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のん - 凪さん» お返事お待ちしております・・・(汗) (2021年5月23日 18時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» リクエストさせて頂いたお話が、いつ頃公開されるのか､教えて頂けると嬉しいです。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» そして、出来たら･･･少年が受けてきてた行為の様を障りだけでも構いませんので、描いて頂けると嬉しいです･･･！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - こちらの方で描いて頂く事は、可能でしょうか･･･？ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - のんさん» 返信遅くなりまして、申し訳ありません…！恋仲無しの方向で書かせて頂きます！！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年2月21日 20時
