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慧side
慧「……今、氷枕変えてやるからな。」
俺が咎めても、涼介が�猯廊瓩鮖箸錣覆�なることはなかった。
それどころか、夏休みで一時帰宅を目前にした子どもたちの体調を立て続けに治してあげた涼介。
笑顔で親に連れられて、家に帰って行く子どもたちを見送った直後に多臓器不全を起こして倒れたのだった。
様々な疾患を抱える子どもの病気を治した涼介は体全体が蝕まれ、もはや逃げ場はない。
……いつその時が来てもおかしくない。とハッキリと言われたくらいには、崖の淵に立たされていた。
倒れた日から、涼介の意識は宙を彷徨い、うわ言のように何かを呟く。
高熱、頭痛、腹痛、疼痛。
その全てが涼介を絶え間なく襲っていた。
それでも、子どもたちをロビーで見送ってあげていた時の涼介がなによりも幸せそうだったことがせめてもの救いであった。
涼介「………お…にぃ、ちゃ……」
慧「…….涼介？どうした？にぃちゃんだよ。ここにいるよ。」
涼介「…ごめんね、わが…ままで、」
うわ言ではない。しっかりと俺を見つめて涼介は話した。
慧「まぁ、今に始まったことじゃないしな。」
俺は、もう涼介を責め立てようとは思わなかった。
自分の力を沢山の人に分け与えた心優しい涼介を責めるのは、兄である俺がすべきではない。
こんなにも思いやりのある弟を持てたことに誇りを持つべきだと思った。
涼介「……へへ、」
慧「お前のわがままは慣れてるよ。」
涼介「…ねぇ、おにいちゃん、？」
慧「……ん？」
涼介「わがまま……聞いてくれる？、」
慧「……うん。」
涼介「……ぎゅっ…てして、」
久しぶりの甘えるような弟の我儘に応える以外の選択肢は存在しなかった。
きっと、涼介を抱きしめてやれるのも今のうち…だから。
慧「……おいで。」
俺は涼介の体をそっと抱き起こして、包み込んだ。
涼介は昔の様に、俺の胸元にうずくまってすんすんと鼻を鳴らしている。
幾年ぶりかの感覚に俺は懐かしさを感じると共に、弟に触れられる温かみを噛み締めていた。
涼介「……にぃちゃん、…だいすき、」
俺に縋る様に甘えた弟は、その日の夜、在るべき場所に還って行った。
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のん - 凪さん» お返事お待ちしております・・・(汗) (2021年5月23日 18時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» リクエストさせて頂いたお話が、いつ頃公開されるのか､教えて頂けると嬉しいです。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» そして、出来たら･･･少年が受けてきてた行為の様を障りだけでも構いませんので、描いて頂けると嬉しいです･･･！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - こちらの方で描いて頂く事は、可能でしょうか･･･？ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - のんさん» 返信遅くなりまして、申し訳ありません…！恋仲無しの方向で書かせて頂きます！！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年2月21日 20時
