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慧side
慧「父さん、何これ。ちゃんと説明してよ。」
俺が帰宅した父を捕まえて問いただすと、父はバツが悪そうな顔をした。
慧「何、隠してるの…、この写真の女の人って、」
俺は物心ついた時から、母親との写真はないと言われて育ってきたから、目の前にあるこの写真の存在が不思議で仕方なかった。
大貴「……わかった。全部、話すよ。」
・
父が語ったのは信じられない事実。
1つ目は父さんは軽度ではあるが知的障害がある、ということ。加えて学習障害もあるという。
だから、読み書きや計算、そしてお金の計算は特に苦手なことに分類されるらしい。
そして、いつもの予定にイレギュラーな事が加わる事も同様で。
一度、生活リズムや体内時計が出来上がるとその範囲から外れるアクションは覚えているのが困難だという。
その説明を受けて、俺は今までの父親のミスに合点がいった。
2つ目は父に愛想をつかして出て行ったと告げられていた母親は本当は亡くなっていた、という事。
大貴「慧が年少さんの時…だった。ボールを追いかけて道路に飛び出した慧のこと、庇ってそのまま。」
目を覚ました俺は事故に遭った事だけではなく、母親の記憶まで綺麗さっぱり忘れていたらしい。
3人で写る写真を見つめる父さんの顔は今までに見たことない表情をしていた。
色褪せた写真を滑る指先が、母親の笑顔をなぞる。
大貴「慧が自分を責める姿を見たくなかったんだ。だから……忘れているならそのほうが幸せでいられるって、思って…」
「慧が泣くくらいなら、俺が悪者で良かったんだよ。」
母の写真を見つめる父さんの顔には「愛おしさ」が溢れていて、きっと2人は素敵なパートナーだったんだなぁって。
俺はそこで自分が今まで投げかけてきた言葉や行動がいかに酷いものかを思い知る。
慧「俺、本当にごめんなさい…。……父さんは俺のことこんなに思ってくれてたのに、」
「自分のことばかりなのは俺の方だ……っ、…父さんの大切な人を、っ奪ってごめんなさいっ、……」
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のん - 凪さん» お返事お待ちしております・・・(汗) (2021年5月23日 18時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» リクエストさせて頂いたお話が、いつ頃公開されるのか､教えて頂けると嬉しいです。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» そして、出来たら･･･少年が受けてきてた行為の様を障りだけでも構いませんので、描いて頂けると嬉しいです･･･！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - こちらの方で描いて頂く事は、可能でしょうか･･･？ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - のんさん» 返信遅くなりまして、申し訳ありません…！恋仲無しの方向で書かせて頂きます！！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年2月21日 20時
