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涼介side
涼介「……っしょ、あ、ごめん。」
ベッドに下ろした衝撃で目を覚ました知念。
侑李「……りょう、すけ、」
涼介「…倒れるまでやるなって言っただろ。」
侑李「だめだよ。まだ足りないんだ。」
涼介「悔しいのは分かるけど、体壊したら元も子もないだろ？」
侑李「……足りない事はわかってる。でも何が足りないのか。どうして僕ができていないのか分からない。考えても考えても分からない。」
真面目であるが故の知念の悩み。知念は、知識をひけらかしたいわけでもなく、他の人を見下したい訳でもない。
ただ、人を救いたい気持ちが人一倍強いだけなんだ。
その気持ちの強さが、彼の異常なまでの集中力と知能を導くのだ。
俺は人の目に敏感で、とにかく常に周囲の人の声や行動が気になってしまう。嫌われていないか、間違っていないかを四六時中考えてしまう。
だからこそ、知念が羨ましくなる事も沢山あった。何でこんなに自信が持てるんだろうって。
でも今なら分かる。正反対の俺だからこそ分かる知念の悩みや苦しみが。
そしてそんな悩みから脱却させてあげる方法も知ってる。
涼介「この前、オペ見学したんでしょ。どんな感じだったか教えてよ。」
侑李「脳底動脈閉塞+橈骨動脈を用いた深部血行再建術……でしょ？…えっとねあの手術はとにかく難しいんだ。…だってもともと死亡率が…、」
余程興味深い内容だったんだろうな。知念の目が一気にキラキラと輝きだした。
涼介「……わかったわかった。聞くからご飯食べに行こ？ゆっくり話、聞かせてよ。」
侑李「……えー、しかたないなぁ。」
この真面目でまっすぐな知念の良さが、彼を退ける人にも伝わればいいのにな。
だって俺、こんなにも嬉しそうに仕事の話する人を他にしらないから。
どんなに周りに言われたって俺は確信してる。
知念に見てもらえた患者さんは幸せだ、ってね。
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「モスキート」/ end
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のん - 凪さん» お返事お待ちしております・・・(汗) (2021年5月23日 18時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» リクエストさせて頂いたお話が、いつ頃公開されるのか､教えて頂けると嬉しいです。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» そして、出来たら･･･少年が受けてきてた行為の様を障りだけでも構いませんので、描いて頂けると嬉しいです･･･！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - こちらの方で描いて頂く事は、可能でしょうか･･･？ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - のんさん» 返信遅くなりまして、申し訳ありません…！恋仲無しの方向で書かせて頂きます！！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年2月21日 20時
