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裕翔side
結局、今日も一度家に戻ってしまった。
不安になって帰っても、窓が開いていたり鍵が閉まっていなかった事など一度もないのに気になったらそれが最後。
頭の中から消そう、消そうと思っても自分では歯止めが効かなくて確認したくなるんだ。
いつも時間に余裕を持って家を出ても、2往復すればそりゃSHRギリギリで。
2人で階段駆け上がるのが常。
侑李には本当に面倒かけちゃってるなあって思う。
だから、クラスでは大抵1人。誰かに合わせる生活は自分の心を擦り減らしてしまうし、相手も不快にさせてしまうのは日々の暮らしで学んだ事。
誰にも迷惑かけないように、ひっそりと教室の隅で真面目に授業を聞くのだ。
今日もいつも通り、大きな体が出来るだけ目立たないように息を潜めて板書を取る。
すると突然、静かな教室に響いた大きな音。
ガッシャーンという衝撃音と共に、色とりどりのペンが散らばっていく。
「あーやばーい、落としちゃった〜」
俺の斜め前の人がペンケースを落としたらしい。
周りの親切な人達が席を立ってペンやら付箋やらをまとめて持ち主に渡していく。
俺は見て見ぬふり。……していたかった。
「あ、中島くんの足元に消しゴムある。取って〜！」
後ろから聞こえた声に振り返ると、俺の椅子の下を指差しているではないか。
裕翔「……っ、えっと、」
手を伸ばそうとして、やっぱり怖くなる。
自分の手がとても汚い気がして、血の気が引く。
俺が触ったらこの消しゴムは汚染されてしまうのではないか。
そんな考えが頭をよぎり、それ以上手は伸びなかった。
裕翔「……っ、ごめん、と、取れない」
目線を下に下げながら呟くと、ため息が聞こえた。
「はぁ、もう良いよ。自分で取る。」
スタスタと歩いてきた持ち主は俺の椅子の下から消しゴムを素早く取り、自席に戻っていった。
彼女が席につく瞬間、聞こえてしまった。
「…感じ悪すぎでしょ。ちょっと頼んだだけなのにさ、」
吐き捨てられるように、音になったその文字は俺の心を深く深く抉った。
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のん - 凪さん» お返事お待ちしております・・・(汗) (2021年5月23日 18時) (
レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» リクエストさせて頂いたお話が、いつ頃公開されるのか､教えて頂けると嬉しいです。 (2021年4月19日 20時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 凪さん» そして、出来たら･･･少年が受けてきてた行為の様を障りだけでも構いませんので、描いて頂けると嬉しいです･･･！ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
のん - こちらの方で描いて頂く事は、可能でしょうか･･･？ (2021年4月14日 21時) (レス) id: cf51685787 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - のんさん» 返信遅くなりまして、申し訳ありません…！恋仲無しの方向で書かせて頂きます！！ (2021年4月14日 19時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2021年2月21日 20時
