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光side
光「じゃ、また昼休みに来るわ。今日もよろしく。」
裕翔「おっけ。ばいばーい！」
学校に着くと、教室の前で侑李と裕翔とはしばしのお別れ。
俺と侑李は双子だから同じクラスになれない代わりに、毎年裕翔と侑李は同じクラスだ。
もしも、侑李の人格が授業中に変わった時は裕翔が対応してくれる。
侑李の側に居てやれないのは辛いけど、裕翔のことを信頼してるから。
教室の奥に消えていく凸凹の後ろ姿を見届けて、俺も自分のクラスへと足を踏み入れた。
・
1日の授業がおわって下校時間。
2人の事を迎えに行くために重いカバンを持ち上げたその時だった。
裕翔「…っ、ひかっ！侑李が…！」
光「…どうした？」
裕翔「侑になった。俺だけじゃ抑えきれない！とりあえず早く！！」
急いで俺の教室に知らせにきた裕翔の後ろをついていくと、騒がしい声が隣のクラスから聞こえてくる。
侑李は気性の荒い侑になっていて、クラスの男子に掴みかかっている。
光「……だめだよ、侑李！手、離して！」
侑李「……うっせぇ！、俺は侑だ！こいつ俺のことバカにしやがって…っ、1発殴らせろ！」
俺と裕翔の2人がかりで引き剥がそうとするけどいつもの侑李の時より倍以上の力があってなかなかうまくいかない。
「ひぃー！こわいぜ。多重人格者がでた。」
侑李、いや侑が掴みかかっているのはクラスの一軍的存在の奴だ。
もともと侑李とも仲が良かった奴だけど、侑李の障害を知るやいなや、気味悪がって離れていった。
それからは侑李の人格が移り変わると煽ったような言動をしてくるようになった。
侑李を抑え込みながら、悔しい気持ちに駆られる。
なんで、侑李は上辺だけ見られてしまうのだろう。
侑李「おい！離せ！！…ふざけんなっ！」
裕翔「ダメだよ。手出したらダメだ、っ、……」
なんとか侑李が人を殴ってしまわないように2人で羽交い締めにする。
そして、力が抜けた一瞬を見計らって裕翔が侑李の体を持ち上げてくれた。
俺たちは、未だ暴れる侑李を抱えて逃げるように教室から出た。
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新道踏切(プロフ) - リクエストお願いします！伊野尾くんが心臓病でいつも心配してくれるやん家族に反抗期で、冷たく当たる話が読みたいです(*^^*)毎回楽しく読ませて頂いてます！更新頑張ってください!! (2021年1月14日 8時) (
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年12月19日 20時
