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光side
双子の弟の侑李が患うのは、解離性同一性障害というもの。
簡単に言うと、侑李には3つの人格が存在する。
1つ目はごく普通の高校生の侑李。2つ目は5歳のゆうくん。3つ目は、少し。いや、かなり気性の荒い侑。
この3つの人格が時と場合を選ばずに転換していくのが侑李の症状。
人格がゆうくんと侑になっている時の記憶は侑李にはなく、完全に本人は意識が飛んでいる状態だ。
侑李がこうなってしまったのも、幼い頃、実の親からあまりいい扱いを受けてこなかったから。
今では高校生になって2人で家を出てきたから直接的な被害はないけれど、今でもその時の名残がこの障害として残っている。
辛い状況から逃れたい、この世界から消えたいという気持ちが侑李の中の別人格を呼び寄せているらしい。
双子の兄として弟を守りきれなかった俺にも責任がある。
人格が入れ替わる彼と接するのはとても難しい事だけど、侑李の心の不安をなるべく取り除くことで人格の入れ替わりから解放してあげることが今の目標だ。
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朝食を食べ終えて、いつもの時刻に家を出ると家の前で待ち構えていたのは幼なじみの裕翔。
裕翔「おはよ！ひか！ゆうり！」
両手にロールパンを持って立っていて、流石食べ盛り、とでも言おうか。
3人で学校に行くのはもう小学生の時から。
当たり前に続けてきた日課があと1年ちょっとで終わってしまうなんて信じられない、なんて未来のことを思うことも増えた。
裕翔「どーしたのそんなに俺のこと見て。…あっわかった。パンでしょ？パンほしいんならそう言ってよ侑李〜」
侑李「ばか、違うよ。朝からよく食べるなぁと思っただけ。僕はひかの美味しい朝ごはんでお腹いっぱいだし。」
裕翔「えー！なんだぁ。ひかは？ひかはいる？」
ロールパンが入った袋を広げてこちらを見つめる大男。
光「ふはっ、遠慮しとくよ。」
裕翔「ちぇーっ、つまんないなぁみんな。」
人を無意識に笑顔にすることができる能力を持つ裕翔。
本人は気がついてないけど、俺たちはそんな彼の明るさに知らず知らずのうちに助けられている。
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新道踏切(プロフ) - リクエストお願いします！伊野尾くんが心臓病でいつも心配してくれるやん家族に反抗期で、冷たく当たる話が読みたいです(*^^*)毎回楽しく読ませて頂いてます！更新頑張ってください!! (2021年1月14日 8時) (
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年12月19日 20時
