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光side
俺がこの病院にきて、宏太くんの担当になってから2ヶ月。
彼のお陰で俺は少しずつだけど、治療もスムーズにできるようになってきた。
前の病院にいる時よりか、怒られる回数も減った気がするし。
光「宏太くんおはよう。」
「……あれ、あんまり調子よくない？」
宏太「…あっ、光せんせ、おはよー」
体をベッドからゆっくり起こす宏太くんだけど、いつもより覇気が無い気がする。
動きもスローみたいで、顔色もあまり良く無い。
光「ちょっと顔色悪いね。熱計ろう。」
彼の細い体を支えながら、体温計を脇に差し込んでみるけど熱はない。
光「怠いところある？…教えて？」
宏太「…少し、頭が痛いかな。」
光「…痛み止めいれよっか。」
宏太「いや、へーきだよ。これくらい。」
大丈夫と言い張る彼だけど、やはり顔色が悪いのが心配で、薬を用意しようとした時。
「八乙女先生！ヘルプお願いできますか？…急変の患者さんがいて…！」
光「あっ、でも、」
宏太「先生、俺平気だから。行って？」
「……ね？」
光「…分かった。また終わったら様子見にくるからな。横になってゆっくりしといて。」
宏太「うん。頑張れ、先生！」
彼の温かい言葉に背中を押されて、俺は病室を飛び出した。
・
「助かったよ、八乙女先生。」
光「いえいえ、お役に立てて良かったです。」
一仕事終えた俺は、彼のことを思い出した。
もう具合は良くなっただろうか。
ヘルプに呼ばれた病棟を出て、彼の病室に向かっている間にPHSが激しく鳴った。
光「……はい！八乙女です。」
「八乙女先生！宏太くんが急変です！！」
聞こえてきた言葉に喉が詰まる。
俺は足がもつれそうになりながらも必死に足を動かした。
・
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新道踏切(プロフ) - リクエストお願いします！伊野尾くんが心臓病でいつも心配してくれるやん家族に反抗期で、冷たく当たる話が読みたいです(*^^*)毎回楽しく読ませて頂いてます！更新頑張ってください!! (2021年1月14日 8時) (
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年12月19日 20時
