縁の下の力持ち ページ13
宏太(17)光(5)慧(5)兄弟設定
宏太side
宏太「…ふぁぁ、」
時刻は朝の6時。
数度目の欠伸をしながら、朝ごはんを作る。
既に早朝の新聞配達のアルバイトを終えて家に帰ってきたばかり。
まだまだ1日が長いと思うと参ってしまいそうだ。
そろそろ弟達を起こしに行こうとしていると、ぺたぺたと足音が聞こえてドアからひょっこりと光が顔を出した。
光「……にぃちゃん、」
宏太「光おはよう。もう朝ごはんできるから着替えておいで？」
光「……にぃちゃんってば、」
焼けた目玉焼きを皿に盛り付けている俺のエプロンの裾をちょんちょんと引っ張る光。
宏太「…どうしたの、早く着替えておいで！」
光「けいちゃん、げぇしてる、…」
宏太「……っえ？」
光「おといれまでまにあわなかった、」
宏太「にぃちゃん見てくるから光は先に食べてて。」
急いで廊下に出ると、トイレまで続く廊下にしゃがみ込んでいる慧。
慧の小さな両手では受け止めきれなかった吐瀉物が床を汚している。
宏太「……慧。また気持ち悪くなっちゃったか、」
近頃、嘔吐が続いている慧。
熱も風邪症状も無いので様子を見ていたけど、今週に入って3度目ともなると心配だ。
宏太「大丈夫だよ。にいちゃん片付けてあげるから。」
もともと光と比べて、体が弱い慧。おとなしくて、自分からお喋りすることもほとんどない。
ごめんなさいと言わんばかりにくりくりな目いっぱいに涙を溜めている。
宏太「……平気だよ。大丈夫。」
廊下を片付けて、洋服も変えてあげて。
ぐったりする慧を抱えてリビングに戻ると、もう既に着替えを終えている光。
宏太「うそ、もう登園時間、！」
光「けーちゃんだいじょぶなのー？」
宏太「光を保育園に送ってから、もしもししてもらってくるね。」
やはり、双子の弟が隣にいないと違和感なのだろう。
光のいつもの笑顔がなくなっていた。
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新道踏切(プロフ) - リクエストお願いします！伊野尾くんが心臓病でいつも心配してくれるやん家族に反抗期で、冷たく当たる話が読みたいです(*^^*)毎回楽しく読ませて頂いてます！更新頑張ってください!! (2021年1月14日 8時) (
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年12月19日 20時
