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宏太side
宏太「光、にいちゃん課題があるから1人で遊んでてね。」
結局、保健室で1人涙が枯れるまで泣いた後、光を迎えに行って帰宅した。
こんな泣き腫らした目じゃ接客のバイトに行けるはずもなく、今日はオフを貰って課題の処理に時間を当てる事にしたのだ。
宏太「……ふぅ、こんなもんか。」
以前遅刻した時に課されていた課題を片付けると、そろそろ夕食の時間であることを思い出す。
重い腰を上げ自室のドアを開けると、聞こえてきたのは光の泣き声だった。
光「……ぅぇえんっ、……っ、」
キッチンの炊飯器の前でぺたりと座り込み、大声で泣く光。
宏太「……光！！」
セットして無いはずの炊飯器から湯気が立ち上っている。
宏太「光どうした、！火傷してないか！？」
とりあえず、状況は読めないが光の手をくまなく見る。
火傷はしていなさそうでホッとする。
光「……ぅっ、にぃー、ちゃ、ごめんなさいっ」
宏太「……どうしたの光。お兄ちゃん怒ってないよ。」
光「……ひかるも、…おてつだいっ、」
宏太「……光。」
光を抱っこしてリビングに移動すれば、ちょっと不恰好だけど畳まれている洗濯物。
光「お兄ちゃん、いそがしいから…」
光「…お兄ちゃんみたいに、ごはん上手にたけなくてね、」
先程の炊飯器を開けると、水分多めのご飯が入っていた。
一度も炊飯器の使い方なんて教えてないから、出来なくて当然なのに。
宏太「光、ありがとう。にいちゃんとっても助かったよ。」
先生が言っていたのは、こう言う事だったのか。
1番近くにいるじゃないか。
光「…でも、ひかる、しっぱい。」
宏太「んーん、違うよ。上手にできてる。このご飯、味付けしたらお粥になるから慧の所でみんなで食べよう？」
光「けーちゃんに会えるの！？」
宏太「うん！光がつくったよーって教えてあげに行こう？」
光「…うん！！」
光。慧。
にいちゃん、お前達を立派に育てるまで頑張るからな。
だから1番近くでにいちゃんの頑張る姿、応援しててよ。
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「縁の下の力持ち」/ end
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新道踏切(プロフ) - リクエストお願いします！伊野尾くんが心臓病でいつも心配してくれるやん家族に反抗期で、冷たく当たる話が読みたいです(*^^*)毎回楽しく読ませて頂いてます！更新頑張ってください!! (2021年1月14日 8時) (
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年12月19日 20時
