Want to live. VIII (ページ7)

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裕翔(13)涼介(8)兄弟設定

涼介side

涼介「お兄ちゃん！！」

裕翔「涼介。いらっしゃい。」

涼介「あのね！今日はね！」

裕翔「ちょっとちょっと。俺は逃げないんだから、汗拭いてから座ってお話しよう？」

涼介「…えへへ！」

僕がお兄ちゃんが入院している病院に通うのは日課のこと。

学校が終わったらダッシュでくるから汗だくなんだ。

そんな僕の顔をタオルで拭いてくれるお兄ちゃん。

裕翔「今日も楽しく遊んできたんだね。よかった。」

でもお兄ちゃんはなかなか家に帰ってこられない。

心臓が悪くて、おうちに帰ってきてもすぐにまた病院にいっちゃうの。

だいすきなお兄ちゃんと離れ離れは寂しいけど、こうやって会いにきたら、僕のお話を聞いてくれるんだ。

涼介「あとは中休みにサッカーして、それで………おにいちゃん？」

裕翔「……っはぁっ、…ごめんね涼介。それで？」

涼介「お兄ちゃん苦しいんじゃ…」

裕翔「……っ、ちょっとベッド倒してもいい？」

涼介「うん！！僕の前で無理なんてしないで。」

裕翔「……ありがとう。涼介はやさしいね、」

涼介「ううん。大丈夫…？」

裕翔「少し横になれば良くなるよ。…おいで。涼介。」

お兄ちゃんが布団をめくって端につめてくれる。

お兄ちゃんの温もりを感じると、ずっとこうしていられたらいいのにって思っちゃうんだ。

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