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光side


雄也は所謂、1型糖尿病。



小学生時代はインスリンのコントロールが難しく、行事に参加できなくてこっそり泣く姿を幾度と無く目にしてきた。



そんな姿を見てきたからこそ、雄也を気にしてしまう。



むこうはうざったいって思ってるってわかってるけど、14年間。



意識のない時から幼なじみやってんだ。



少しの変化だって分かるようになる。








雄也と俺は同じ学校の同じクラス。



でも、互いに干渉し合う事はない。



第一、雄也は常に友達に囲まれてクラスの中心に居るような人間で、俺は教室の片隅で1人本を読んでいるような人間。



真逆の世界にいるのだ。



今日は朝礼の時間になっても雄也は席にいなかった。



グレ気味な彼のことだから珍しくは無いけど、昨日あまり顔色が良くなかったみたいだから少し心配だ。



雄也「はよ〜っ、」



「雄也遅刻!!」



雄也「ははっ、わりぃ!寝坊したわ!」




そんな俺の心配をよそに、頭をポリポリかきながら友達の輪に入っていった。




でもやっぱりいつもより具合が悪そう……な気が。




「まじだるい。」




昨日言われた言葉が頭に残っていて、声をかけるなんて無理だ。



やはり気のせいだと自分に言い聞かせて、また本の世界にのめり込んだ。




・→←きってもきれない



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作者名:あむ | 作成日時:2020年9月1日 12時

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