Want to live. VIII (ページ4)

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光side

高校2年生の秋といえば、修学旅行。

俺たちの学校ももちろんある。

普通科と支援級の日程も場所も被っているのがありがたいところ。

光「慧、1人で寝れるかなぁ？」

いつもは1つのベッドに体を寄せ合って眠る俺たち。

少なからず、慧が心配なのが兄心。

でも、当の本人はあまり気にしていないみたいで悲しくなる。

光「慧、お兄ちゃんと眠れなくて寂しくない？」

慧「くふっ…だぁちゃ、いっしょ！ねます！」

大ちゃんというのは慧の支援級のお友達。

2人は仲がよくて、ずっと一緒にくっついているんだとか。

光「そっか。…たのしみだね？慧。」

慧「……？」

どんどん成長していく慧に寂しさを感じて、ふわふわの髪を撫でると、こてんと首を傾げる。

慧「ひかぁ……？」

光「お互い楽しもうね。」

双子離れできてないのは俺の方かも。

と考えて、修学旅行のことはあまり干渉せず慧の好きなようにさせてあげようと思った。

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