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宏太side


宏太「よし、立とうか。せーのっ、」



大貴「あぃがど、(ありがとう)」



宏太「じゃあ行こっか。」



久しぶりの兄弟2人での外出。



手助けが必要な所だけ手を差し伸べる。



外に出ると、久しぶりの日差しに目を細めていた。



ショッピングモールまでは徒歩で15分。



大貴にとっては少し長い距離。



右膝が内側に入り込み、右側に傾く体。



うまく上がらない足で必死にバランスをとって歩いている。



一歩一歩踏みしめるように歩く姿は、少し前まで車椅子に頼っていた弟とは別人だった。








宏太「今日は好きなだけ選んでいいから。全部俺が出す。」



大貴「えぇ…でも、ばぅいぉ…(えぇ…でも、悪いよ)」



宏太「いいの。俺がそうしたい。」



初めこそ遠慮していた大貴だったが、欲しがっていた洋服のブランドの店まで行けば目を輝かせた。



やっぱり大貴もオシャレざかりの高校生。



店内をゆっくり周り、服を選んでいく大貴は久しぶりに生き生きしてみえた。



大貴「あにぎ、ぁいがとぅ、(兄貴、ありがとう。)」



会計を済ませて満足そうに笑う大貴。



宏太「いいえ。これ着てまたどこか行こうな。」




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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 病系 , 短編集
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作者名:あむ | 作成日時:2020年9月1日 12時

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