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宏太side
あの日以降、さらに慧が父上や他の働き手の者に怒鳴られる事が増えたように思える。
見るたびに顔や腕に増える、紫色の痣。
毎日その様子を見ているのに行動に移せない自分は本当に臆病な奴なんだと思う。
教育に力を注がれている立派な兄上ならばすぐに助けられるのだろうか。
そんな事を考えながらふらふらと屋敷内を歩いていると、荒い息遣いが聞こえる。
「……っ、……けほっ、………はぁっ、…」
恐る恐る近付くと、井戸にもたれて苦しそうに息をする慧の姿が。
青白い顔色に冷や汗が滲んでいる。
宏太「……、気分が悪いのか？」
驚かせ無いように声をかけるも、彼はまた先日のように体をびくりと揺らした。
慧「こ、っ、…こうた、さまっ、」
「ち、ちがうんです…、決して仕事の手を抜こうなんておもっておりません」
「どうか、今回ばかりはお見逃しください。」
時折呼吸を整えながら、言葉を並べて地に蹲った。
こんな事がしたいわけじゃ無い。
手を差し伸べて介抱してやりたいのに。
慧「すぐに、仕事に戻ります。」
地に転がっていた桶を手に取り、立ち上がった慧。
俺はまた何も言えないのか。
隣を通り過ぎる慧を引き止めることもできない。
からん、ころん。
俺は桶が転がる音で我にかえった。
振り返ると、さっきよりも呼吸の荒い慧が横たえていた。
宏太「大丈夫か！」
駆け寄って声をかけても反応はない。
そのかわり、彼の体から熱すぎる体温を感じた。
俺は迷わず彼を抱えて、自室へと走った。
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ライカ - 続きです。兄二人で看病していると、熱も上がってきて、幼児退行してしまうarさんがみたいです。ラストはハッピーエンドでお願いします。 (2020年8月11日 18時) (
レス) id: 8fd08431c8 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - はじめまして！リクエスト失礼します。兄弟パロでお願いします。生まれつき下半身不随のarさんとarさんを支える兄のtkさんとymさん。自分が１人で何も出来ないと悩むarさんが、ある日、そのストレスで体調をくずしてしまいます。 (2020年8月11日 18時) (レス) id: 8fd08431c8 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - はなんさん» 返信が遅くなりまして申し訳ありません！素敵なコメントありがとうございました！ (2020年8月7日 20時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
こもも - リクエストお願いします！小学生の頃から同じ病室に入院しているinar。arだけ先に完治をしたが、自分だけ退院できることをなかなか切り出せないみたいな感じでお願いします。明るいラストがいいです！よろしくお願いいたします。 (2020年8月6日 10時) (レス) id: 04ec57a8eb (このIDを非表示/違反報告)
はなん(プロフ) - テスト頑張って下さい！お話、楽しみに待っています！ (2020年7月14日 23時) (レス) id: 039a9f3787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年7月5日 16時
