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裕翔side
慧「父さん、侑李傘持ってったかな……」
屋根に叩きつける雨音を聞いて、不安そうに慧が口を開いた。
裕翔「もう9時半か。」
夕食に絶対手がつけられないことは分かっていても、侑李のご飯は毎日作っていた。
侑李のご飯にラップをかけて冷蔵庫にしまって皿洗いをしていた頃、玄関から物音が。
裕翔「慧、俺今手が塞がってるからおかえりって言ってあげてきて。」
�爐�かえり�瓩繁萋�欠かさず言うのも侑李のため。
無愛想な彼がいつでもここに帰ってこられるように。
また家族3人で仲良く話せることを願って、侑李の居場所はここにあるよって教えるための言葉。
パタパタと小走りに玄関に行った慧。
そんな慧の叫び声が響いたのは僅か数秒後の事。
慧「侑李っ！どうしたの、侑李っ」
急いで俺も駆けつけると、慧にもたれかかるびしょ濡れの侑李。
顔には昨日までなかった痣や傷がいくつもあって、目のところは青く腫れていて開きそうも無いほどだ。
裕翔「侑李？わかる？侑李？」
何度問いかけても返答は無く、体の力も抜けて脱力状態。
とりあえず慧が侑李を廊下に寝かせた途端。
侑李「………うぇぇっ、……つ………ぇっ…」
侑李の口から血混じりの液体が溢れ出た。
慧「わっ……、侑李っ、……父さん侑李が死んじゃうよっ、！！」
裕翔「侑李？聞こえたら返事して？」
侑李「……ぉぇっ………ぇっ………ぅっ……」
何度も背中が波打って止めどなく出てくる嘔吐物。
そんな侑李の姿を見て慧もショックを受けて、泣き出してしまった。
俺もこんな事は初めてで、焦ったけどすぐに救急車を呼んで、なんとか侑李の体をさすりながら待った。
Yシャツも吐いたもので汚く汚れてしまっていたので、かわいそうだと思い上の服だけ取り替えてあげた。
侑李の小さな体についた沢山の傷跡が痛々しく、見るのも辛い。
慧も目をぎゅっと瞑って見ないようにしている。
裕翔「侑李、父さんとお兄ちゃんここにいるからね。」
意識のない侑李の手をぎゅっと握って病院まで声をかけ続けた。
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りー。 - コメント失礼します！主様の作品とても大好きです！まだ読んでる途中ですが、もしよろしければHOPEの続きを出していただきたいです。検討よろしくお願いします。 (2021年2月10日 23時) (
レス) id: 669c167ab0 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 凪さん» 読んでいただいていると聞いて一人でにやけてしまいました笑 これからも素敵なお話、待ってます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 青空と虹さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）私も主様の作品読ませて頂いたことあります！特に「不器用兄弟」がすごく好きです。 スローペースにはなりますがこれからも読んでいただけると嬉しいです (2020年7月4日 13時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - こんにちは、いつもお話読ませていただいています。あたたかいお話が沢山で、いつも読み終わると満足感というか、胸がいっぱいになります。これからも、あむさんのペースで更新して頂ければ嬉しいです。いつもありがとうございます。応援しています。 (2020年7月4日 3時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年6月17日 19時
