Want to live . VI

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宏太side


宏太「OKでたよ。土曜日いくからね！」


大貴「やった！！」


その夜大貴にサプライズで伝えると、病室で大騒ぎ。


大貴「今練習頑張ってるんだ。本当に嬉しい！」


大貴のバスケ部は所謂、弱小。


数ヶ月前までは、なんとなく、の気持ちで集まった人たちがなんとなく、でバスケをしている状況だった。


でも大貴がキャプテンを任されるようになってから、取り掛かりやすいメニューを作ったり、持ち前の明るさで励ます事でなんとか試合が出来るまでに部がまとまった。


宏太「大貴は凄いね。」


大貴「……っ、まぁね、」


18歳になっても尚、褒められると顔を赤らめる息子を見て俺も自然と頬が緩むのを感じた。


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大貴side

毎日バスケ漬けで生きてきた15年間。


俺がキャプテンになったくらいにちょうどパパが病気になってしまったからまだ一度も試合を見て貰った事がなかった。


でも最後の試合を見てもらえると分かって、俄然やる気がみなぎる。


あと4日程でどこまで強くなれるか。


ギリギリまで頑張ってパパをびっくりさせたい一心で頑張ってた。




______それなのに。



「薮！今お父さんの病院から連絡が入った。………容態が急変したそうだ。」


練習中に顧問の先生に呼ばれて、部活着のまま学校を飛び出した。


大貴「…………パパっ、」


宏太「………大貴、……ごめんな、驚かせたろ、」


大貴「……大丈夫なの？」


宏太「………再発だそうだ。すぐに摘出しないと危ないらしい。」


大貴「早く手術しよう、？やだよパパがいなくなっちゃうなんて、やだっ、」


宏太「……手術が土曜日になっちゃったんだ。……本当にごめん、」


お腹が痛いはずなのにパパは俺に頭を下げた。


きっと今、パパは泣いてるんだ。


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