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慧side




「今回の発作はちょっと大きかったから、体力使っちゃったかな。でも慧くんがきたらすぐに数値安定したね。……涼くん最近、あまり数値良くないんだ。入院長引いて心の面もあると思うから、慧くんがお話聞いてあげて?」



慧「はい。分かりました。ありがとうございます。」



去っていった先生に会釈する。



そして涼介のベッドサイドに丸椅子を持ってきて腰掛け、綺麗な顔を見つめた。



しばらく胸の辺りをゆっくりさすってあげていたらいつもは空っぽの涼介の本棚に本らしきものが入っているのがわかった。



近づいて手に取ると小学生用の算数ドリル。



中を開けると所々鉛筆でぐちゃぐちゃに塗りつぶされていた。



涼介「やめてっ………」



いつから目覚めていたのか涼介は身を乗り出してドリルを俺から奪い、胸のあたりに抱いた。



涼介「……はぁっ、…」



感情が高ぶったからかすぐに息が切れた涼介。



慧「ごめん、勝手に見たりして。嫌だったんだな、」



涼介「……っ、みたの?なかみ、」



慧「うん。ごめん。でもさ、……涼介、お兄ちゃんにも話せない?」



涼介「だって……っ、だって、……」



大きな瞳からぽたりぽたりと涙が落ちる。



息が荒くなる涼介の背中をさすりながら話を聞く。




涼介「……ぼく、なにもできないんだもんっ、!」



涼介が声を荒げ、ドリルを病室のドアへと投げつけた。



グシャッと音が響いて床に落ちる。



涼介「ぅぅっ、17なのに、こんなのもできないんだっ、」



涼介の本音が大きく響いた。



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りー。 - コメント失礼します!主様の作品とても大好きです!まだ読んでる途中ですが、もしよろしければHOPEの続きを出していただきたいです。検討よろしくお願いします。 (2021年2月10日 23時) (レス) id: 669c167ab0 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 凪さん» 読んでいただいていると聞いて一人でにやけてしまいました笑 これからも素敵なお話、待ってます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 青空と虹さん» コメントありがとうございます( ; ; )私も主様の作品読ませて頂いたことあります!特に「不器用兄弟」がすごく好きです。 スローペースにはなりますがこれからも読んでいただけると嬉しいです (2020年7月4日 13時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - こんにちは、いつもお話読ませていただいています。あたたかいお話が沢山で、いつも読み終わると満足感というか、胸がいっぱいになります。これからも、あむさんのペースで更新して頂ければ嬉しいです。いつもありがとうございます。応援しています。 (2020年7月4日 3時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あむ | 作成日時:2020年6月17日 19時

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