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宏太side
車まで慧を運んで気がついた。
慧もまだこんなにちっちゃいんだって。
仕事を理由に遠ざけたあの日も、本当は遠足のことを言いたかったんじゃないかなって。
慧「……はぁっ…、はぁっ、……」
熱い息が俺の首元にかかる。
車に乗せている間も、こうやって2人きりになることなんてなかったなぁと感じる。
家に着いたらまずは汗を吸ってしまったシャツを脱がせて部屋着を着せる。
そしたら冷却シートを首やおでこに貼りつけてあげる。
慧「ぱぁ、ぱ………？はぁっ、」
宏太「うん。パパだよ。」
慧「………ぅ、きもちわるい、…」
宏太「吐いちゃう？」
慧「………んぅ、わかんない、……っ」
その後も気持ち悪さが抜けないみたいでずっと唸っている。
一応携帯で調べると、気持ち悪さを除くには一度無理やりにでも全て吐き出させるのが良いとのこと。
宏太「慧、一回全部だしちゃおうか、？少し頑張れそう？」
慧「……うん、……うっ、……はぁ、…はいちゃいたい、」
ゆっくり体を起こして、ヘロヘロな体が倒れないように支えつつ大きく背中をさすった。
それでもなかなか慧は吐けなくて、10分程してやっと少し口からこぽっと音がした。
慧「……ぅぇっ、……っはぅ、……ぉぇっ…」
袋が少しずつ重くなっていく。
宏太「上手だよ。慧。あと少し。」
慧「…….っぇ……く………おぇっ………」
「……はぁっ、……もう…いい、」
口を濯ぎ終えると、慧の力が途端に抜けてそのまま布団に倒れた。
汚れた口元をタオルで拭いてあげると、その時にはもう目がとろんとしていた。
宏太「……遠足。ごめんな。良くなったらパパと好きなとこ行こう。」
慧「……、ぱぱ、……ここ、いて…」
宏太「……ずっといるからね。」
慧は素直な子だから俺が�犲蠅�かからない�瓩辰童世辰晋斥佞鯲∪擇襪泙い伴�分の気持ちを隠していたんだ。
宏太「……ごめんな。」
慧「……ぱぱ、だいすき。」
意識がはっきりしていたかは分からないけれど、こんな情けない父親でも必要としてもらえることが嬉しくて。
その日はみんなが帰ってくるまで2人でゆっくりお昼寝をした。
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「I need」/end
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ありがとうございました！
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りー。 - コメント失礼します！主様の作品とても大好きです！まだ読んでる途中ですが、もしよろしければHOPEの続きを出していただきたいです。検討よろしくお願いします。 (2021年2月10日 23時) (
レス) id: 669c167ab0 (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 凪さん» 読んでいただいていると聞いて一人でにやけてしまいました笑 これからも素敵なお話、待ってます。 (2020年7月4日 21時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 青空と虹さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）私も主様の作品読ませて頂いたことあります！特に「不器用兄弟」がすごく好きです。 スローペースにはなりますがこれからも読んでいただけると嬉しいです (2020年7月4日 13時) (レス) id: 1693d0e47d (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - こんにちは、いつもお話読ませていただいています。あたたかいお話が沢山で、いつも読み終わると満足感というか、胸がいっぱいになります。これからも、あむさんのペースで更新して頂ければ嬉しいです。いつもありがとうございます。応援しています。 (2020年7月4日 3時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あむ
| 作成日時：2020年6月17日 19時
