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黄 side
緑「ねえ、ぱぱ？なんでほっくんはばたばたするの？」
突然に発せられた慎太郎からの疑問。
慎太郎に北斗の障がいのことを問われるのは初めてのことだった。
小学生になって色々な世界を知って少しずつ興味関心が深まる年頃。今まで、北斗とありのままに接してくれる慎太郎に甘えて説明はしてこなかった。
何より俺がまだ小さな慎太郎に上手く説明できる気がしなかったし、2人の関係性が変わってしまうのではないかと危惧していたから。
黄「うーん…。慎太郎はどうしてだと思う？」
そして俺はまた逃げた。心の内の葛藤に答えを出せなかった。
緑「うーーん」
慎太郎は顎に手を当てて大きく首を傾げた。斜め上を見上げる大きな黒目が北斗と良く似ている。
緑「楽しい、から？」
かなりじっくり考え込んでいるようだったので少し身構えていたが、慎太郎の口から出てきたのは俺が予想だにもしなかった答えだった。
黄「え？」
緑「ダンスみたいじゃない？僕も楽しいと体動いちゃうもん！」
ほらこんなふうに！ってお尻を振り出した慎太郎の無邪気さが心の奥にじん、と染み込んでくる。
先程まで胸のところでざわざわとしていた葛藤が嘘みたいにすーっと流れていく感覚がした。
黄「…ダンス…そっか、ダンスね。んはっ、そっかそっか…っ」
足がばたばたと動き始めた北斗を真似て慎太郎もステップを踏み始めた。昨日まであんなに苦しそうに見えた北斗の顔が心なしか楽しそうに見える。
北斗の障がいのこともあって、悩みに悩んで決めた2人目。
でも慎太郎は来るべくして俺たちの元に来てくれたのかもしれない。
北斗の為だけでなく、俺の為にも。
後日慎太郎の小学校からかかってきた電話。慎太郎が自分の家族をテーマに書いた作文が賞を取ったという内容のものだった。
「ぼくのおにいちゃんはダンスがじょうずです。」
そんな一文から始まる作文に俺はまたもや泣かされてしまった。
fin
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は - 何で他5人全員書いてんのにジェシーだけ書かないの？ジェシーイジメ嫌がらせ怖 (1月18日 0時) (
レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
. - コメント失礼致します。ジェシーの病系のお話も、書いて頂きたいです。宜しくお願い致します。 (7月27日 4時) (レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2022年11月16日 7時
