◎ 日照雨 ［黒］ ページ21
青 side
青「ほくとー、おきてる？」
俺は朝起きると1番に、2段ベッドの下で眠っている弟に声をかける。
返事がなかったので、梯子を降りて覗き込むと北斗の目はぱっちりあいていたけど、ぼーっと天井の一点を見つめていた。瞬きひとつしない。
青「北斗、おはよう。」
北斗がこうなっちゃうのは病気のせい。俺の声も周りの音にも全部に反応できなくなっちゃう時があるんだって。
聞こえてても、声が出ないんだって。
声をかけすぎるのもかえって良くないから、俺は北斗はそのままに、自分の身支度を始めた。
朝食を食べて、着替えて、それでも北斗は起きてこなかった。だから今日はダメな日かなって先に家を出ようとした時だった。
黒「じゅりっ、どこいくの、」
青「学校、いってくる。北斗は無理しなくても大丈夫。しんどいなら俺が先生に言っておく。」
途端に北斗は頭を抱えてぼろぼろ泣き出してしまった。くしゃっと髪の毛を掴みながら、床に蹲る。
黒「やだよぉ…じゅり、おいてかないでっ、」
青「北斗、また苦しくなるよ。大丈夫、午後には帰ってくるよ。」
黒「いや！じゅりがいくなら、ぼくも…いきたいの、いっしょなのっ」
青「わかったよ、北斗。用意出来そう？」
北斗は学校が好きじゃないと思う。でも、苦手な場所に行くことより俺と離れることの方が辛いって言ってたって前、保健室の先生に聞いた。
俺もそんな北斗を放っておけなくって、履き終えていたローファーをもう一度脱ぎ捨てて北斗の手をとった。
準備もなかなか上手くいかなくって何度もフリーズする北斗をアシストしながら何とか家を出ることができた。
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は - 何で他5人全員書いてんのにジェシーだけ書かないの？ジェシーイジメ嫌がらせ怖 (1月18日 0時) (
レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
. - コメント失礼致します。ジェシーの病系のお話も、書いて頂きたいです。宜しくお願い致します。 (7月27日 4時) (レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2022年11月16日 7時
