◎ lonely ［青］ ページ19
桃 side
青「きょも〜？」
桃「…っ、おわっ樹か。」
教室で本を読んでいると、突然に感じた人の気配。耳元で名前を囁かれたものだからびっくりして体がびくりと跳ね上がった。
青「…？どうしたの？」
桃「…ううん、なんでもない。」
体を元の位置に戻すと、ナチュラルに俺の脇の下に樹の腕が通る。
俺の腕にぎゅっとしがみつきながら、何読んでたの？なんて何食わぬ顔で話し出す彼だけど、途中で頬を俺にすり寄せたり、指を絡めてきたりして、明らかに�狠腓領匹ね�達�瓩竜�離感を超えている。
桃「…ね、ねぇちょっと近くない？」
青「え〜？そう？」
俺が腕を抜こうとすると、さらに抱きしめる力は強くなる。
樹のこの距離感に違和感を感じたのは、出会った時から。初対面で突然後ろから抱きしめられて腰を抜かしかけた。
けれど、高校で初めて声をかけてくれた人だったし、俺は友達作りが得意な方ではなかったからそれからも行動を共にしているわけだが…。
樹のスキンシップは日に日にエスカレートしていくような気がした。
・
青「きょも〜、一緒に移動しよ？」
桃「…うん、でも一回離れようよ。皆見てるしさ。」
樹のスキンシップの多さは、入学して少し経った頃には既に学年内で噂されていた。
先生にも生徒にも、時間場所を考えずに誰にでもくっつくものだから、初めは人懐っこい子として受け入れられていたはずが少しずつ距離を取られている気さえする。
青「あ、まってよきょも！」
桃「だから離してって…！」
青「……っ」
周りに人がいる中でも腕にまとわりついてくる樹が今日は鬱陶しく感じてしまって反射的に腕を掴んで引き剥がしてしまう。
すると捲れたワイシャツの袖口から覗く、無数の痣。黄色く治りかけたものから、紫に変色したものまで。
桃「これ…。樹、まって！」
さっきまで追われる立場だった俺が樹を追いかけ、肩を掴む。振り返った樹の顔は。
青「…んふふっ」
不思議なくらい、満面の笑みで。肩を揺らして、くくくっと笑いながら何も気にしてないみたいにまた俺の手を取って歩き出すから、俺はもう何も言えなかった。
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は - 何で他5人全員書いてんのにジェシーだけ書かないの？ジェシーイジメ嫌がらせ怖 (1月18日 0時) (
レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
. - コメント失礼致します。ジェシーの病系のお話も、書いて頂きたいです。宜しくお願い致します。 (7月27日 4時) (レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2022年11月16日 7時
