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青 side
10分休憩にトイレから帰ってきて教室に入ると同時にクラスメイトの会話から聞こえてきた自分の名前に思わず聞き耳を立てる。
〈ねえ！樹くんの新しい髪色めっちゃ良くない！？〉
〈わかる〜！シルバーカッコいいよね！〉
染め直した自分の髪の毛が褒められて、思わず頬が緩む。ありがとう、と言いに行こうと一歩踏み出した瞬間に聞こえてきたのは北斗の声。
黒「そう？俺はあまり似合ってないと思った。」
読んでいた本から一瞬目を離して、放った一言。多分俺の存在には気がついてなかったからだと思うけど、全身が硬直して動かない感覚に襲われた。
〈え、え〜っ？そんなこと、ないじゃん！〉
黒「前の方が良かったと思う。」
皆の10の褒め言葉より、北斗から出た1の批判する言葉の方が心にずしりとのしかかって。
北斗の席の近くに行く勇気は出なかった。
黒「樹、これ読み終わった。貸すって言ったよね。はい。」
青「いや、やっぱりいいや…！」
黒「ふーん。」
北斗の顔を見れなかった。
・
一晩経っても、自分の中のモヤモヤが消える感じがしなくて北斗の席に挨拶には行けない。
それでも本に集中し続ける北斗を見て、やっぱり俺なんてどうでもいい存在だったのかと思い知らされる。
だから俺は違う人と一緒にいるようにした。なるべく北斗の顔を見ないように。
〈なんで、樹くんは松村くんにいっつも話しかけてんの？やめた方が良くない？明らか浮いてるじゃん。彼。〉
青「まあ、ともだち、だから…かな。」
口に出すと、ズキと胸が痛む。向こうは思ってないかもしれないから。
〈嘘！？昨日樹くんの悪口言ってたよ、松村くん。なんか空気読めないの、急に話に入ってきてさ〜〉
〈そうそう！ほんとそれ！〉
少しずつ皆がヒートアップしてきたのが分かる。絶対北斗に聞こえてるって声量で、愚痴を言い始めて。俺は、自分から参加したはずなのに嫌だなって思った。
黒「ねえ、うるさいんだけど。何の話か知らないけど耳障り。」
本を手にした北斗が片耳を塞ぎながら訴える。
〈何の話かって…？松村くんが嫌だなって話！そういう空気読めないところ。ね？樹くん。〉
青「え、あ、いや…」
黒「へえ。」
青「違う、違うよほくとっ、！」
そのまま、教室を早歩きで出て行った北斗。踵を返す瞬間に見えた顔は、今まで見たどんな顔より感情が浮き出ていた。
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は - 何で他5人全員書いてんのにジェシーだけ書かないの？ジェシーイジメ嫌がらせ怖 (1月18日 0時) (
レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
. - コメント失礼致します。ジェシーの病系のお話も、書いて頂きたいです。宜しくお願い致します。 (7月27日 4時) (レス) id: e82707ab22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばにら | 作成日時：2022年11月16日 7時
