moon (ページ40)

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☆きょうだい　【黒】ページ40

自閉＋知的🦅(16)双子の兄🦁 パパ🦇

桃side

桃「ほくとー、今日のお迎えは樹だからね。樹とケーキを買って帰ってきてね。」

黒「…あー、うー」

リビングの中でも、太陽の光を吸収して温かくなったフローリングの所に寝っ転がって、空中にお絵描き中の我が家の自由人くん。

桃「もう、ほくとちゃんと聞いてくれてる？」

青「大丈夫だよ、パパ。昨日も夕食の時、じゅりとケーキいきます、って繰り返してたじゃん。」

桃「そうだけど…」

なー？ほくとー？って余裕そうな樹。

北斗はたぶん意味も分かっていないけど、上の空で「なー」と棒読みに樹の言葉を繰り返した。
　

予定の変更が分かってなくてパニックになって辛いのは北斗なんだけどなあと不安になりつつ、目の前でじゃれ合う2人を見ていたら、もうそこまで過保護で居るべきじゃないのかなって。

彼らは16歳になったけど、パパにとっちゃ今でも2人はかわいいかわいい子どもという存在のまんまだからまだ心配くらいはさせて欲しいのだけれど。

黒「ばすのじかんっ、せんせいおはよっ」

家を出る時間を知らせるアラームが鳴ると、すくっと立ち上がってリュックを取りに行く北斗。

置いてけぼりの俺たちを見て、僕もう準備万端だよ？と済ました顔をした北斗をみて、俺と樹は顔を見合わせて笑った。

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