Princess of LDH (ページ21)

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未来side

A『壱馬のこと大好きだったから、あんなに努力してたから、生半可のあたしの意志でRAMPAGEになることは許されなかった。辞退する発表をした後、壱馬以外にもRAMPAGEのみんなに怒られたんだ。』

『どういう事だよって、健太くんには胸ぐら掴まれたし、陣くんには説明しろって、陸くんなんか泣いて何言ってるかわかんないくらい怒ってて、慎と昂秀には見損ないましたって。彰くんにはやっぱりお前は先輩の七光りかよって。』

未来『Aねぇ、泣いてる。』

A『あ、ほんとだ。でもね、やっと言えたの。にぃと壱馬以外にこんな弱音。だから聞いてくれる？』

未来『いくらでも聞くよ。』

A『ありがとう』

嬉しかった、Aねぇがこんなに話してくれることが。

A『そんな中で壱馬は唯一味方をしてくれた。泣きながらだったから壱馬も何が何か分かってない状況で。リキヤくんにね、Aの気持ち壱馬にはちゃんと話してやれって2人きりにしてくれた。』

『壱馬にはあたしの思いを全て打ち明けた。そんなに頼りなかった？って聞かれて、壱馬にはちゃんと相談して決めるべきだったってすごく反省した。だけど、やっぱりしっくり来てないままデビューするのは違ったしNYに留学することを話した。壱馬には留学する日にみんなに渡して欲しいって手紙を渡して。』

『壱馬とにぃとHIROさんだけには行先、出発時間を伝えてたから、3人で見送りに来てくれたんだよね。そしたらHIROさんとにぃの前で、“AがNYに行って自分が納得できることをちゃんと見つけて、日本に戻ってこれるように俺支えるんで、Aを俺に任せてくれませんか？絶対見捨てたり、自分勝手に戻ってこいなんか言いません。だから、お願いします。Aと場所は違うけど切磋琢磨し合って成長したいんです。”って頭下げてくれたの。だからあたしも“わがままなのは分かってる。壱馬が大好きで人として尊敬できて、ちゃんと夢叶えられる人だから、交際させて下さい。”って頭下げたの。』

こんなにも波乱万丈の人生だったなんて思いもしなかった。

Aねぇは勝手に幸せな人生だと思ってた。

Aねぇにとって壱馬さんの尊敬出来るところはこの話でいっぱい分かった。

正直、Aねぇがなんでバリボになったのか分かってなかったけど、ようやく背景が見えてきた。