ド派手に追いかけられる身にもなって欲しい[宇髄天元][短編集]

今世紀最大の大喧嘩Part4 ページ9

朝起きて台所に向かうと既に無一郎君は起きていて
折り紙で遊んでいた

無一郎君の趣味は折り紙と紙切りらしくって
台所に立っているとどこからともなく紙飛行機が飛んでくる

いつか火事になっても知らないからね！私！！


無｢ビューン｣

｢いやいやビューンじゃないよ！？危ないよ？！！？！｣

無｢燃えたらAのせいだよ｣

｢鬼畜すぎる！この柱！！｣


自分が燃やす原因を投げてるのに
燃やしたら私が悪いの？え？14歳怖っ

そんなこんなでまたまたふろふき大根を作ると
嬉しそうに食べ進める無一郎君

こう見たら本当にただの無邪気な14歳


無｢そう言えば僕この後炭治郎達と甘味処に行くから
好きに屋敷使って貰っていいよ｣

｢えぇ！私も行きたい！！｣

無｢ダメ これは僕と炭治郎達の約束だから｣

｢ぶーぶー 霞柱さんのケチ！｣

無｢本当に僕より年上なの？
中身が5歳くらいだけど大丈夫？｣

｢酷くない？！｣


真顔でそんな事を言うもんだから
ちょっと真剣に悲しくなってくるよ…

その後すぐに無一郎君は屋敷を出ていってしまった


｢鍛錬でもしようかなー｣


私は日輪刀を手に持ち素振りや剣を振るう動きに集中していた






どのくらいしてたか分からないけど
急に玄関の扉が開く音が聞こえた

無一郎君かな？意外と戻ってくるの早いなー
なんて思いながら玄関に足を進める


宇｢おーい時透 来たぞー 暇なんだろ？
俺が派手に遊んでやるぞー｣


えっ……

私は廊下で足を止め息を潜める

なんで？なんで宇髄さんが居るの？
無一郎君居ないし…え？なんで？
どうして屋敷に来たの？派手に遊んでやる？
いやいや無一郎君は炭治郎君達と甘味処に……


｢はっ…！もしかして……！！｣

宇｢居ねぇのか？お前自分から来いって言っておきながら
そりゃねぇぜ！入るぞー｣


トントントンと宇髄さんが玄関の方から歩いてくる音が聞こえ
慌てて近くの部屋に隠れる

やばいっ……これは気まずい…

無一郎君が昨日言ってた合同任務の相手って
宇髄さんだったりした？！

もしかしてこれ…無一郎君の罠に嵌められてたりする！？(します)


宇｢おい誰か居るだろ この俺の舐めるんじゃねぇ！｣


バァン！！と勢いよく襖を開かれた

いやここ無一郎君の屋敷だよ？壊れたらどうすんの？((

目の前には珍しく隊服を着ていない宇髄さん
私はしっかりと見つかりました

ツーっと背中に冷や汗が流れる


宇｢……なんでここに居る｣


宇髄さんは酷く悲しい声でそう呟いた

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