ド派手に追いかけられる身にもなって欲しい[宇髄天元][短編集]

今世紀最大の大喧嘩※リクエスト ページ6

｢どうしていつもいつも着いてくるんですか！
私にも私の時間が必要なんです！！｣

宇｢だからってお前 1人でどっか行く事ねぇだろ！
一言俺に言うべきだ！！｣

｢鬱陶しいんですよ！！執拗い！
私は弱くない！！1人にして下さい！！！｣

宇｢あぁ？！俺はお前が心配だって言ってんだろうが！！
俺の目の前から消えるな！！｣

｢自己中心的にも程があります！！
あんたが勝手に心配してるだけでしょ？！
私が危険な目に遭った事がありますか！？｣

宇｢あぁそうかよ！！派手に好きにしやがれ！
何も言ってんくんじゃねぇぞ！！｣

｢言いませんよ！！このバカ柱！｣

宇｢うるせぇ！アホ女！！｣


宇髄さんと初めての大喧嘩
喧嘩はほんと些細な事から始まった

毎日毎日宇髄さんがピッタリとくっついてきて
ろくにゆっくり出来ない日々

蜜璃さんと甘味処に行っても
無一郎君とボーッと空を見てる時も
蝶屋敷で団子を食べてる時も

私が行く所全てに着いてきて1人にさせてくれない

理由は“心配だから”の一点張り

そして今日この日
あまりにもムカついた私はとうとう宇髄さんと喧嘩した

お互い背中を向けて歩き出す

私は髪に刺してある簪を乱雑に取って宇髄さんの背中に投げつけた







無｢それで僕の所に来たの？｣

｢不死川さんの所に行ったら連れていかれちゃうし…
蜜璃さんは伊黒さんとお出かけ中で……
しのぶさんは患者さんの対応で忙しそうだし…
悲鳴さんは玄弥君の稽古があるし……
冨岡さんはよく分からないし((｣

無｢ふーん…｣

｢ふろふき大根作るからお願いします…｣

無｢いいよ ふろふき大根に命じて｣

｢ふろふき大根恐るべし｣


無一郎君が眠そうにウトウトしだしたので
おいでと膝を叩くとすんなりと頭を乗せて眠りに入る

こう見ると本当に綺麗な顔立ちしてるなぁ…

ふと宇髄さんが私の膝の上で眠る姿を思い出して
首を横にブンブンと振る

絶対許してやらない

私は今までずーーっと我慢してたし
何回言っても聞いてくれなかった宇髄さんが悪い

昼過ぎのポカポカとした暖かさで
段々と私も眠気に誘われる


｢いいよね 寝ちゃっても｣


さらりと無一郎君の髪の毛を一度撫でて
壁に背中を預け私も目を瞑る

すぐに深い眠りについた私は
無一郎君が企んでいる事に気付く訳がなかった




無｢いいよ 僕が仲直りさせてあげる｣




時透無一郎による仲直り計画が進められようとしていた

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