ド派手に追いかけられる身にもなって欲しい[宇髄天元][短編集]

不死川さんとおはぎと私とアホ柱 ページ5

不｢おはぎ食うかァ？｣

｢頂いてもいいんですか？｣

不｢食え 体力つけろォ｣

｢ありがとうございます！｣


甘味処に行こうと城下町に来た

そしたら不死川さんを発見をして声を掛けると
おはぎ食うか？と誘われたのでお言葉に甘える

傷だらけの見た目で甘いもの好きだし
カブトムシ好きだし
少年のような可愛らしさを持ってる不死川さん

鬼殺隊の中では風柱は最恐だと言われている

本当にそれくらい怖がられる

優しいお方なのに……


不｢宇髄とはどうだァ？｣

｢何も変わりないですよ？
毎日毎日追いかけられますし｣

宇｢まぁそりゃそうだろう お前が派手に逃げ回るからな｣

｢わっ……！！｣

不｢なんだァ？｣


俺もおはぎ食いてぇなんて言いながら
私達の後ろから姿を表した宇髄さん

この人ほんっと気配の消し方が上手い

元忍だから余計にね


不｢お前にやるおはぎはねぇよ｣

宇｢いやどう見たってあんだろ！
その横の10個以上あるおはぎは誰のだ！｣

不｢Aのだァ｣

｢えええぇ！？｣

宇｢えぇ俺のは？｣

不｢だからてめぇのはねぇよって言ってんだろうがァ｣


不死川さんは何故か凄く私を甘やかしてくれる
理由は分からない

ただ私が入った時からずっとこんな感じで
暇さえあれば甘いものくれる

そろそろ私の中では風柱ではなくて
おはぎ柱になってしまう((


宇｢あっそうそう ところでA
今日の夜は逃げんなよ｣

｢ぐふっ……ｺﾞﾎｯ…｣

不｢おいおい詰まらせんなよォ ほら飲め｣

｢ありがとうございます…｣

宇｢なんだ？恥ずかしいのか？｣

｢このアホ柱め……！！｣


急に何を言い出すかと思ったら…
ほんっとにこのアホ柱にはデリカシーという物が
欠けてる気がする

確かにここ2週間近く
宇髄さんと夜は一緒に寝ないように逃げ回っている

無一郎君の屋敷へ
蝶屋敷へ
蜜璃さんの屋敷へ
屋根裏に隠れたり時には木の上に隠れたりした

理由は1つしかないです
分かるでしょ？((


｢何でそれを不死川さんの前で話すんですか！！｣

宇｢お前が不死川の所に逃げても不死川が俺の所へ
連れてきてくれる事を期待して言った｣

不｢めんどくせぇ事に俺を巻き込むなァ｣

｢いや風柱さんも否定して下さい
でなければこれからおはぎ柱さんって呼びますよ？いいんですか！？｣

不｢呼んだ時が楽しみだなァ｣

｢怖すぎっ！！｣

宇｢残念だなww｣


マジでいつかおはぎ柱さんって呼ぶからね！！

あぁ…私の味方は少ないようです悲しい。

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