ド派手に追いかけられる身にもなって欲しい[宇髄天元][短編集]

嫁たちへの扱い ページ3

雛鶴は全ての事において理解が早い
4人の中でも姉御的な存在で頼られてる

そんな雛鶴を俺は時々縁側でゆっくり茶でも飲みながら
休ませる


ﾋﾅ｢天元様 ありがとうございます｣

宇｢あんまり無理すんじゃねぇぞ
自分の体を大切にしろ 派手にな｣

ﾋﾅ｢はい｣


雛鶴の頭をくしゃりと撫でると嬉しそうに微笑む



まきをは勝気でせっかちだ
だが責任感も強く自分が任された仕事は必ずやり遂げる

まきをとはよくうたた寝をする
落ち着かせる為だ


宇｢少しゆっくりしろ 俺も寝るからお前も寝ろ｣

ﾏｷｦ｢天元様…お言葉甘えます｣


まきをはそう言うと俺の隣に寝っ転がって目を瞑る
掛け布団をかけ俺も目を瞑り眠りに入る



須磨は無邪気で元気だ
少しやらかしてしまう所もあるが頑張ってる

須磨にはよく城下町で話題の洋菓子やら和菓子やらをあげる


ｽﾏ｢え！？え！？いいんですか！？
こんなにいいんですか！？天元様！！｣

宇｢お前の為に買ってきたんだ
ゆっくり休みながら食えよ｣

ｽﾏ｢わぁい！！ありがとうございます！｣


須磨は飛び跳ねながら喜ぶ



俺が今派手に困ってるのはAだ
Aが弱っている所を一度も見たことがねぇ

あいつが泣いた姿を見たのも温泉巡りの時の一度のみ

Aは常に凛と強く弱音も吐かず自分の責務を全うする

珍しく俺は甘露寺にその事を相談してみた


甘｢Aちゃんを甘やかしたいという事ですか？｣

宇｢そうだ 甘露寺はよくAと甘味処に行くだろ？
なんか知ってるんじゃねぇかと思ってな｣

甘｢んー…それが私もAちゃんが
弱音を言ってる所なんて聞いた事がなくて……
いつも強くて素敵だなって思ってたんです｣

宇｢まーじか｣

甘｢でもでも！やっぱりAちゃんも女の子ですから！！
普段されないような事をされたらキュンキュンすると思いますよ！
キャー！！素敵だわぁ！♡｣

宇｢ほぉ…｣


普段されねぇ事か…

そう言えばあいつも鬼殺隊の中じゃ上の立ち位置で
部下(主に炭治郎達)からの信頼も強いし
あんまり甘えるとかしきらねぇのかもな

俺は甘露寺にありがとなと言いその場を後にする


無｢あっ｣

宇｢よぉ時透 元気か？｣

無｢元気ですよ｣

宇｢てか時透お前 よくAに絡まれてんだろ？
あいつの事なんか知らねぇ？弱音とか｣

無｢知ってるも何も本人はよく悩んでますけど
と言うか夫ならそれくらい知っとかないとダメですよね｣

宇｢え…？｣


いやいや待てよ

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