ド派手に追いかけられる身にもなって欲しい[宇髄天元][短編集]

前世から ※現パロ ページ15

前世の記憶がある
そんな事を言おうもんなら変な目で見られる世の中

でも実際俺には前世の記憶がある

高校の頃の日本史で“鬼殺隊最高位剣士 柱 音柱 宇髄天元”
ってでっかくホワイトボードに書かれた時
クラス中の奴らかは“お前と名前一緒じゃん！すげぇ！”って言われた

まぁだって俺だしな

ただその説明文が面白くて“とにかく派手好きな剣士”って書かれてた

煉獄は“常に心に情熱を宿し戦う剣士”とか
胡蝶は“最先端の医学で鬼と戦う剣士”とか
なんかすんげぇカッコイイのに俺だけなんか雑だった

間違ってねぇからなんとも言えねぇけど




社会人になってこの特徴的な髪色を染めろだのなんだの言われて来たが俺は俺を貫き通し課長まで登りつめた

今日4月1日は新入社員が入社してくる

どんな奴が入ってくるのか
少し楽しみになりながらネクタイを締めた





｢新入社員の明雪Aです 精一杯努めて参りますので
ご指導よろしくお願い致します｣

｢美人だよなぁ…｣

｢彼氏とか居んのかな？｣

｢綺麗な子だね！｣

｢まるで雪みたい…｣


コソコソと部下達が目の前に立つ美人な新入社員の事を話している

それはそれどころじゃなかった

明雪なんて苗字は滅多に聞かねぇ…
それにあの瞳 あの頃のままで雪の結晶が見える

あの頃と違ぇのは髪の色は黒で耳にピアスが開いてる所だな

あのもう2人の存在にも俺は驚いてる


無｢同じく新入社員の時透無一郎です 頑張ります｣

胡｢私も同じく新入社員の胡蝶しのぶです
よろしくお願い致します｣

宇｢わ〜…俺は今派手に驚いてるぜ｣

男｢え？宇髄課長の知り合いですか？｣

無｢…(べー)｣

宇｢よしっ時透 俺はまずお前を叩き直す｣

無｢わーどうしようA 僕早々に課長に気に入られちゃったよ｣

｢良かったね！！｣


派手に良くねぇよ！アホか！！

誰にも気付かれないように俺に向かってべーっと舌を出してきた時透

こいつ100％前世の記憶があるぜ

隣に立ってるAと胡蝶は首を傾げ俺と時透を交互に見る

この2人には記憶がねぇみたいだな




明雪A

お前は必ずまた俺の嫁にしてみせる

あっちなみに俺今独身だから
26歳の独身だから勘違いすんじゃねぇよ

今世でもお前をド派手に追いかけてやるぜ

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