【朗報】ちょｗ友達とトリップしたんだけどｗｗｗ…はぁ？【文スト】

唐変木 ページ5

情けなくかなり大きな音を鳴らした少年に青年は質問した


｢空腹なのかい？少年｣
｢実は、ここ数日何も食べてなくて｣


と、ここで青年も少年と同じくらい情けなく大きな音で腹鳴した


｢奇遇だな。実は私もだ。｣


空かさず横からも同じ音が聞こえた


｢あ、あれま私も…｣
｢っ〜〜〜A―――――！｣
｢おや？君たちもか。序でに一緒に如何だい？｣
｢うぅぅ…すみません｣


私は申し訳なく青年に謝った
目の前の少年は目を輝かせている


｢それじゃあ！｣
｢因みに財布は流されたようだ｣
｢えぇぇ…そんなぁ…｣


青年を除く3人で項垂れていると
川の向こう岸から怒鳴り声がした


｢こんな所におったか！唐変木！！｣
｢おぉ…国木田くーん！！ご苦労さまー！！！｣
｢なーにがご苦労さまだ、苦労は凡てお前の所為だ！！この自 殺嗜癖(マニア)お前はどれだけ俺の計画を乱さば気が済む！！｣


顔面蒼白な国木田と呼ばれるメガネの青年は包帯の青年に怒鳴りつけた
すると包帯の青年はなにか思いついたような顔をした


｢あ、そうだ！良いことを思いついた！彼は私の同僚なのだ。彼に奢って貰えばいい｣
｢人の話を聞けよ！！｣


国木田さんに怒鳴られてる中
青年は優しい目で問うた


｢君たち、名前は？｣
｢え！…中島…敦ですけど…｣
｢私は、吉野Aです！！｣
｢で、私は川端康江です！！｣


続けざまに青年は問うた


｢では、付いて来給え、敦君、Aちゃん、康江ちゃん。何が食べたい？｣
｢私は不味くなければなんでも…｣
｢私も何でもいいですよ！敦君は？｣
｢あの…出来れば…｣
｢何、遠慮はいらないよ｣


遠慮がちだった敦君が答えた


｢茶漬けが食べたいです｣


青年は盛大に笑った


｢餓死寸前の少年が茶漬けを所望か。いいよ！国木田君に30杯ぐらい奢らせよう！！｣
｢俺の金で太っ腹になるな！太宰！！｣


みたび国木田さんに怒鳴られてる青年
中、少年は尋ねた


｢太宰？｣
｢ああ、私の名だよ｣


穏やかな風が砂色のコートをなびかせた


｢私の名は太宰、太宰治だ｣


夕焼けが背景となって余計に美しく見える太宰さんを見て、改めてこの世界に来たと実感する
不意に隣からシャッター音が聞こえたかと思ったらAがスマホで太宰さんを撮ってた


｢…Aーーーー？｣
｢はっ！つい！！｣
｢クオラアアアアア！！！｣
｢ひゃあああ！ごめんんんん！！｣
｢あとで、其れ頂戴！｣
｢おっけい！！｣


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みゆうい
文字数…

お茶漬け→←人生万事塞翁が虎

ラッキー双黒

太宰治

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