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14、1年コンビ ページ14

「A先輩ー!!こんちには!」


「こんにちは。午前からお疲れ様です」


「こんちはー。ありがと、蘭!午後から試合だから、早くアップとっちゃいな」


お昼休憩を挟み、少しのんびりとしていたA達。
そこに喧嘩が絶えない1年コンビがやって来た。


「あ、木兎先輩。今回は宜しくお願いします」


「おう!宜しくな!」


「木兎先輩、きょーこそはスパイク止めてやりますからね」


「のぞむ所だっ!」


対照的な二人に、木兎は豪快に笑う。
日和と伊織はミドルブロッカーで、木兎のスパイクを誰よりも止めたいと願っている。
日和曰く、ただ単に強い人のスパイクを止めたいらしい。
伊織曰く、木兎のしょぼくれモードを自分のブロックで生み出してみたいらしい。
日和は純粋で可愛らしいが、伊織は腹黒さが滲み出ている。


「烏野の1年コンビも面白いけど、うちの女バレの一年コンビも面白いよなw」


「だなw一回二つのコンビを会わせてやりてーよ」


「そしたらうるさくて堪んないなw」


木葉達は、烏野の日向と影山を思い出したのだろう。笑いながら日和と伊織を見ていた。


「クラスとかでもあんな感じなのか?」


「あ、そうっす。二人の間で何かあった時、絶対俺の役目みたいな感じになってるんで困ってるんですよ……」


鷲尾が同級生の長尾に聞くと、深い溜め息が返ってくる。


「俺、長尾が二人に学食のパシリになってるの見たけど」


「はい、見事にパシられてます……」


赤葦も哀れみの目で長尾に声をかける。
同じ部活と言うだけで苦労しているのに、同じクラスと言う事で誰よりも苦労している長尾。
その場にいた誰もが、長尾を尊敬した。

15、説教→←13、破れたタオル



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作者名:もやし | 作成日時:2020年10月22日 23時

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