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「え、一人いるの……？」
「え、いるよ……？」
切島は驚きを隠せないのか、片言で再度確認をする。
そんな切島に対して何故そこまで驚くのかAは不思議でしかなかった。
「爆豪は止めなかったのか？」
「んー怒ってたけど別れろとは言われなかったかな」
「やっぱ怒るんだ……」
その場面が想像できたのか、切島は思わず苦笑いを浮かべた。
「それより切島、」
「ん？……ん？！」
名前を呼ばれ、そちらに視線を向けると切島は更に驚く。
「ど、どうしたんだよAちゃん！そんなに顔赤くさせて、熱か？！」
「違くてその、そろそろ手を……」
気付けば切島、手をAの頭の上に置いたままだった。
何となく心地が良く、爆豪とは似つかないサラサラで艶のある髪。
「あ、悪い。嫌がるとは思ってなくて」
「嫌がった訳じゃなくて、あんまり男の子に触れられるとか慣れてなだけだから気にしないで」
恥ずかしそうに笑うAに、次は切島にもターンがやってくる。
「その顔は反則だろ……」
「え、私変な顔してた？」
「そう言う事じゃなくて！照れてるの可愛いくて……ってごめん！俺なんか今キモい事言った！」
慌て出す切島に可笑しくなったのか、Aは腹を抱えて笑う。
「切島も女の子に慣れてないんだね。私と一緒だ」
「本当にAちゃんは意外」
「そんなビッチじゃありませーん」
「そうは言ってねぇって」
Aにつられて切島も笑い出すと、二人はいつも通りの雰囲気に戻る。
「別に少しなら気にしないんだけどさ、長時間触られたりする事ってないから。あと頭撫でられるとか、基本勝己か出久位だし」
確かにAは爆豪に日頃から守られてる。
他の男もこんな美人と仲良くなりたくない訳がないが、そう易々とは近付けぬだろう。
「あ！！お土産買うの忘れた！」
「お土産？」
「響香にお土産買うって言ったの。あとで皆でお茶会しよって」
「じゃあさっきの店戻るか！」
「ごめんありがと。マジで切島モテるでしょ。本当漢前」
「だからそんな事ないって」
二人はベンチから立ち上がると、来た道を歩いて行く。
「もし彼女さんができなかったら、私が貰われてあげるね」
「……え？」
男子に余り面識がないとかなんだか言っておきながら、やはりAはAだ。
また爆弾発言を残すと、特に気にする様子もなく切島の手を取って走り出した。
「待ってろマカロン！」
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もやし(プロフ) - おまめさん» ありがとございます！！ (2022年5月12日 22時) (
レス) id: c45771c01d (このIDを非表示/違反報告)
おまめ - めっっっっちゃオモロイ!!! (2022年5月12日 20時) (レス) @page40 id: 04b57ecb94 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - 桧さん» ありがとうございます！これからも精一杯書いていくので、よければ読んでみてください！ (2021年8月20日 17時) (レス) id: c45771c01d (このIDを非表示/違反報告)
桧 - なぁにがあったんだろぉーなぁ？？？ (2021年8月17日 14時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
桧 - めちゃこれ好きです。 (2021年8月17日 14時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2021年5月13日 22時
