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「あのね、ここに行ってみたいの」
「マカロン？」
HRまでの時間、Aは引き続きA組で緑谷と過ごしている。
「カップルで行くとね、食べ放題なの」
そこで緑谷は勘付く。
これは爆豪を激怒させる案件だと。
「へ、へぇ。かっちゃんと行ってみたら？」
「勝己がこんな甘いの、一緒に行ってくれるわけないじゃん」
確かにその通りである。
爆豪は辛党で有名だが、姉のAの方は甘党で名を轟かせている。
「どうしても行きたいの？」
「うん！だってマカロンだよ？！」
「Aの一番好きな食べ物だもんね」
このままでは緑谷が行く事になってしまう。
Aと出掛けるのが嫌、マカロンが嫌いと言う訳ではない。
ただ爆豪に何をされるか恐怖でいっぱいなのだ。
「あ、佐藤君は？彼も甘党だし」
「断られた」
「え？なんで？！」
Aと佐藤はよく昼休みにスイーツなどと言った甘い物について語り合っている。
二人曰く“甘党同盟”と言う謎の同盟を結んでいるらしい。
この前も一緒にスイーツバイキングに行ったと楽しそうに話していたはずだ。
「断られたって言うか、途中で勝己が入ってきて駄目だって。そしたらサトッチも“今回はごめん”ってさ」
「あーかっちゃんね」
察しがついたのか、それ以上緑谷は聞かなかった。
「B組には甘いの好きな人いないの？」
「B組にはー……て言うかさ、出久は私と行くの嫌なの？さっきから自分が誘われないように頑張ってるみたいだけど」
図星すぎて思わず息が詰まる緑谷。
どうやら幼馴染のAにはお見通しだったようだ。
「嫌って訳じゃないよ！ただ、」
その続きが言えず、口籠ってしまう。
確かに爆豪のせいで、とはブラコンのAには言える案件ではない。
「んーまぁ言いにくいなら言わなくて平気だよ。他当たってみるね！」
「ごめん」
Aの作り笑いくらい緑谷には分かる。
だが今の緑谷には謝る事しかできない。
「気にしないで！そろそろB組戻りまーす」
俯く緑谷の頭を優しく撫でると、A組メンバーに手を振りながら教室を出て行った。
「……おい。お前あいつに何したんだよ」
勿論その表情を見た爆豪が黙っている訳がない。
緑谷は爆豪に関する部分を除いて、不自然のないように話した。
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もやし(プロフ) - おまめさん» ありがとございます！！ (2022年5月12日 22時) (
レス) id: c45771c01d (このIDを非表示/違反報告)
おまめ - めっっっっちゃオモロイ!!! (2022年5月12日 20時) (レス) @page40 id: 04b57ecb94 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - 桧さん» ありがとうございます！これからも精一杯書いていくので、よければ読んでみてください！ (2021年8月20日 17時) (レス) id: c45771c01d (このIDを非表示/違反報告)
桧 - なぁにがあったんだろぉーなぁ？？？ (2021年8月17日 14時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
桧 - めちゃこれ好きです。 (2021年8月17日 14時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2021年5月13日 22時
