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「緑谷！Aちゃん！助けに来てくれたのか！」
牢屋の近くまで行くと、切島が嬉しそうに声を上げる。
興味がなかそうだった物間も、Aと聞いてはまたいつものように狂い出した。
「何々A！またA組と一緒に助けに来たわけ？！本当Aも懲りないよねぇ！A組の思考がAにうつって、そこから僕らB組にもうつったらどうするのさ！」
「出久は後ろに回って。今ここにヒーローは二人。手薄になってるから一気に行こ」
しかし当のAは完全にスルーだ。
緑谷に指示を出すと、自分は物間を狙って手を伸ばす。
「物間早くして！」
けれども物間はそれに応えようとはしない。
「早くしてってば！」
やはりいくらB組とは言え、釈迦に触るのだろうか。
「A！ヒーローがこっち来ちゃってるみたい！」
緑谷がヒーロー二人の相手をしながらAに声を掛ける。
どうやらヴィラン達はヒーローを食い止めるのに苦戦しているようだ。
「先に切島君の救出を」
「……物間を救出する」
今物間から切島に変更すれば、すぐに切島を救出する事ができる。
なんせ切島は物間と違い、素直で協調性があるからだ。
「……おう！先に物間を助けてやってくれ！」
だがここで切島を優先する事で、物間は更に捻くれ出すだろう。
きっと切島の後に救出できなくなる。
「物間、早くして！」
Aの考えを分かっているのか、切島は少し寂しそうに同意する。
「A！後ろから拳藤さん達が！」
緑谷は自分の相手で精一杯だ。
ここでAも捕まれば、今回の計画は水の泡。
残り時間から考えて、再び実行するには無理がある。
「馬鹿物間！いい加減にしないとB組から追放する！二度とクラスメイトって認めないから！A組にも意地悪してるんだから、本当に物間居場所なくなるからね！」
Aがそう叫ぶと、思わずグランドが静まり返る。
「……酷い言いようだな」
「まぁ物間を受け入れられるのってあたしらB組ぐらいじゃん？」
「それもそうだな」
物間は流石に観念したのか、Aの手と自分の手を重ねた。
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もやし(プロフ) - おまめさん» ありがとございます！！ (2022年5月12日 22時) (
レス) id: c45771c01d (このIDを非表示/違反報告)
おまめ - めっっっっちゃオモロイ!!! (2022年5月12日 20時) (レス) @page40 id: 04b57ecb94 (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - 桧さん» ありがとうございます！これからも精一杯書いていくので、よければ読んでみてください！ (2021年8月20日 17時) (レス) id: c45771c01d (このIDを非表示/違反報告)
桧 - なぁにがあったんだろぉーなぁ？？？ (2021年8月17日 14時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
桧 - めちゃこれ好きです。 (2021年8月17日 14時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もやし | 作成日時：2021年5月13日 22時
