怖くて優しいあの人と。② (ページ9)

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あれからなんやかんやあって、結局圭太さんの家に来てしまった。

立派なマンションの一室なんだけど、このマンションには同じ組の人が圭太さん以外にも何人か住んでるらしい。

圭太さんの家にいるのは多分ちょっとの間だけだけど…遭遇してしまう可能性は大いにあるよね。

…ちょっと怖い、かも。

「ん、どーぞ」

「お、お邪魔します…！」

圭太さんの部屋はとても綺麗にされていて、綺麗好きなのかな、なんて勝手に思ったり。

まぁでも、圭太さんの部屋が汚いのって全く想像つかないもんなぁ…

ソファに座るよう促されて、ゆっくりしといて、って言われたけど…

全然落ち着かない…！

ソワソワしながらソファに座っていると、目の前のテーブルに水が置かれた。

「水しかなかったんやけど、水でよかった？」

「あ、はい！すみません、ありがとうございます」

とりあえず水飲んで落ち着こう…と水を口につけるけど、全く落ち着きそうにない。どうしよう。

「そんな緊張せんでも、」

ケラケラと笑いながらそう言う圭太さん。

緊張してるのバレバレで恥ずかしいんだけど…

「だって………！」

「慣れてもらわな困るなぁ…いつか一緒に住みたいし」

「へっ、」

一緒に住む…！？

そりゃ私だって圭太さんとずっと一緒にいたいと思う。

でも今こんな状態で、果たして慣れることはできるのでしょうか…。