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「実はさ、最近の圭太…なんか丸くなった気がして。冗談で“彼女でもできた？”って聞いたらマジだったからさ。一体どんな子なのか、マジで気になってたんだよね」
「は、はぁ………」
私から見て丸くなったのかどうかはわからないけど…多分宗さんの方が圭太さんとの付き合いは長いだろうし、そうなのかな。
ていうか、どんな子か気になってたって言われても…
私なんか普通の人間だし…期待外れなんじゃ…
「圭太に会わせてって言っても全然会わせてくれねぇんだもん。いやぁ、やっと会えたわ！」
そう言って嬉しそうに笑う宗さん。
“会わせてくれない”って…圭太さん、あんまり他の人に会わせたくなかったのかな。
私地味だし、可愛くもなければスタイルもよくないし…圭太さんに似合わない女だから…
ネガティブな思考が、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。
「…Aちゃん？どうかした？」
宗さんの声で、ハッと我に帰った。
「あ、いや…何でも、ないです」
「…そう？まぁでも、Aちゃんってホント愛されてるよね」
「えっ。そう…ですかね、」
嫌われてはない…と思う。
嫌いな人を家にあげないだろうし、キスやハグもしないだろうし…
でも、さっき宗さんが言ってたことがずっと引っかかっていて。
素直に受け止められなかった。
「めちゃくちゃ愛されてるでしょ！だって俺たちに会わせてくれなかったのもさ、俺たちって男所帯だから…余計な虫がつくのを避けたかったからだろうし」
「そんなこと、ないと思いますけど…」
「いやいや、そんなことあるって！Aちゃんが思ってるより、圭太はAちゃんのことめちゃくちゃ好きだよ」
ほんと、なのかな。
でも、私より圭太さんとの付き合いが長い宗さんがそう言ってるから…
「えっ。めっちゃ顔赤いじゃん！」
「へ、」
すぐに顔赤くなっちゃうの、ほんとにやだ…！
恥ずかしくて、思わず顔を手で覆うようにして隠す。
「なんか小動物みたいで頭撫でたくなっちゃうな〜」
そう言った宗さんの手が、こちらに向かって伸びてきたその時。
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作者名：みいこ | 作成日時：2024年3月6日 0時
