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JK「......何してくれてんの」
死ぬ気で走って来て、ジミニヒョンに雑魚の相手をしてもらってる間、1番奥の部屋のドアを開けると2人がかりで襲われているAがいて。
自分でも驚くほど低い声が出た。
『誰だよてめぇ』
JK「とりあえずそこどいてくれません?」
『あー、なるほど。この子のこと助けに来たヒーローね。でも残念。もう手遅れだわ』
Aは言葉では表しにくいほど乱れた姿で、多分意識を失っている。
こいつらに触られたことが何よりも嫌で、吐き気がして、余裕ぶっこいてる2人の片方に拳を振り上げた。
『おっと、もしかして殴る気だった?ダメだよそんなへなちょこパンチじゃ。もっと拳に力入れてさ、ほら見本見せてあげる』
所詮俺はただの高校生。
人を殴ったことなんてないし、増してやこんなドラマみたいな状況は初めてすぎて。
振り上げた拳はいとも簡単に止められてしまった。
その隙を狙って男の拳が俺の腹にくい込む。
JK「っぅ、げほっ」
『兄ちゃん弱いね。そんなんじゃこの子守れないよ』
そうだよな。
俺って本当にかっこ悪い。
大切な人を守れないとかかっこ悪すぎる。
でも殺意が湧くほどイラついている俺を舐めないでほしい。
こう見えて運動神経は人並み以上にあるから、1度した失敗をすぐに活用することくらい簡単なことなんだよ。
『っ、!』
JK「とりあえず肋骨3本くらいは折っときましょうか?」
『お、おい!大丈夫か?!』
JK「うるせーな、お前は喋れないようにでもするか?」
今なら歯も折れそうだけど。
また拳を握ってさっき殴った方とは違う方に向けて振り下ろす。
殴る方も意外と痛いんだななんて、倒れ込んだ2人に警戒しつつAの方へ駆け寄った。
気を失っているAの頬には涙の跡が残ってて。
すごく後悔した。
なんでもっと早く来れなかったんだろうって。
Aを不安にするものがあるなら早く消し去るべきだったって。
JK「ごめんな」
謝ってもAが感じた恐怖を無かったことにはできない。
だけどもうこんな目に2度と遭わせないって約束するから、また俺の横で笑ってよ。
別れるなんて嫌だよ俺。
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MF - ホソクさんカッコイイ (2021年3月19日 14時) (レス) id: 173fa5324a (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - Rionさん» 遅くなってしまってすみません...!少しずつですが頑張ります! (2020年12月14日 1時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
Rion - すごく面白い!早く続きがみたいです!! (2020年9月28日 22時) (レス) id: 5112e4be40 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - にこさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月30日 14時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
にこ - 面白いですねw更新頑張ってください!これからも応援しています* (2020年8月3日 23時) (レス) id: ca2700ca3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しお | 作成日時:2020年5月20日 15時